にいがたヘルスケアアカデミー2022【第7回講義】プロジェクトマネジメント
2022年11月19日(土)、にいがたヘルスケアアカデミー2022の第7回講義が開催されました。今回のテーマは『プロジェクトマネジメント』で、講師には中間発表会でアドバイザーも務めていただいたハイズ株式会社の小平 寛岳氏をお迎えしました。
当記事では、第7回講義の様子をお伝えしていきます。当アカデミーに興味のある方、新潟のヘルスケアを良くしたいという思いをお持ちの方など、ぜひご覧ください!(にいがたヘルスケアアカデミーの詳細は、こちらの記事から)
まずは、アカデミー生が自身の活動と熱い思いを紹介する「ライトニングトーク」から始まりました。今回発表していただいたのは、新潟で産業保健師として活躍されている小坂 智恵子さんです。
『ライトニングトーク』
小坂 智恵子さん
小坂さんからは、ご自身の職業である「産業保健師」がどのような業務をしているのか、産業保健に関わる方々、産業保健の目的などをご紹介いただきました。
「保健師」という職種は乳児から後期高齢者まで広く関わりがありますが、その中でも「産業保健師」は就労期に関わる部分であり、企業に所属する従業員の方と長くお付き合いが続くことが特徴であり、やりがいがあるとお話しいただきました。
小坂さんは以前より「産業保健師という存在を知ってもらいたい」とおっしゃられていました。このライトニングトークをきっかけとして、少しでも多くの方に産業保健師の役割を知っていただければ幸いです!
小坂さん、ありがとうございました!
ライトニングトークの後は、小平 寛岳氏の講義に移ります。
講義『プロジェクトマネジメント』
小平 寛岳 氏
1月に予定している最終発表会では、アカデミー生が考えるヘルスケア課題を解決するためのプロジェクトを発表いただく予定です。
今回はプロジェクトの実施を円滑に推進するためのスキルである「プロジェクトマネジメント」の基礎についてご講義いただきました。
・プロジェクト・プロジェクトマネジメントとは
・プロジェクトマネジメントのプロセス
・グループワーク
・プロジェクトマネジメントのポイント
「皆さんが考えている課題解決プロジェクトは不明確さが残っていませんか?」という小平先生のメッセージから講義がスタートしました。
小平先生は、アカデミー生が講義を通して考えてきた課題解決プロジェクトの内容に触れた上で、より意識してほしいと感じた要素をお話いただきました。
具体的には、課題解決へ向けての目的や目標の設定や、今後の対応(解決策)が不明確になっていないか、というものです。
冒頭のお話を踏まえ、講義の序盤は、プロジェクトとは?プロジェクトを管理するプロジェクトマネジメントとは?とそれぞれの定義を再確認し、その後プロセスの中の序盤である「立ち上げ」「計画」部分を詳しく解説いただきました。アカデミー生は小平先生のお話を聞いて何度も頷くなど、自身のプロジェクトに不足している点やブラッシュアップすべき点を発見できたようでした。
講義の後はケースディスカッションを行いました。「とある会社でバーベキュー大会の開催を命じられ、プロジェクトとして進めていくことになった」というケースに対して、バーベキュー大会開催の目的、開催までの実行プロセスをグループで話し合い、発表しました。
今までグループワークの回数を重ねてきたことで、徐々にアカデミー生同士の議論も活発になってきたように感じます。25分という短い時間の中でもメンバー同士積極的に意見を出し合い、より良いバーベキュー大会とするべく真剣に、そして楽しみながらケースに取り組んでいる様子が伝わってきました。
講義でインプットした「目的・目標」や「必要なプロセスを洗い出す方法」を意識しながらケースを実践したことで、自身の課題解決プロセスもより明確に設計できるようになったのではないでしょうか。
小平先生の講義でのポイントを一部紹介します。
■プロジェクトとプロジェクトマネジメントのプロセス
「プロジェクト」とは、「独自の目標」があり、「個別の期限」を含む活動のことです。このプロジェクトをマネジメントするためのプロセスは大きく、①立ち上げ ②計画 ③実行↔コントロール ④終結・振り返り に分かれます。
プロセス①②を十分に行うことは、各メンバー共通認識が持ち、プロジェクトを進めていくうえで非常に重要となります。
■目標と目的
「目的」とは、このプロジェクトを通して誰がどのような状態となっていることを実現したいのかという一つの指針(概念)で、「目標」は目的を達成するための具体的なゴールという位置付けです。「目的」が「目標」の上位概念となり、これらの二つは分けて考えて定義します。
■目標達成のためのプロセス設計
目標を達成するためには、目標の要素分解が必要です。目標を漏れなく要素分解する際には作業分解図(Work Breakdown Structure)を用いることが有効です。WBSを作成した上で、誰が、いつまでに、何を、どのようにするのかを設計するのがプロセス設計です。プロジェクトを実行するにあたっては、これらの一連の流れが非常に重要となります。
そのため、目標を達成するための作業・成果物を逆算的に分解していくことで必要な要素を徹底的に洗い出す、というプロセス設計前のWBSの作成を行い、目標達成のためのプロセスを設計してください。
自身の課題解決へ向けて「プロジェクト」を意識し始めたアカデミー生も多い中、本講義の内容は、今後を見据えて実際に事業を推進していくための様々なポイントを確認できたのではないでしょうか。小平先生、ありがとうございました!
次回の第8回講義は「プレゼンテーション ~伝わる企画・デザイン・プレゼンのコツ~」です。いよいよ次回の講義が最終発表会前の最後の講義となります。
アカデミー生のみなさんは、最終発表会へ向けての準備を着々と進めているようです。事務局も壁打ち会などを行い、引き続きアカデミー生のみなさんのサポートを行っていきます!
次回のNote記事の更新もお楽しみに。
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