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スタートラインに立つ -オンラインミーティング開催御礼-

参加者の皆さん、ゲストの皆さん、ありがとうございました

7/25に、世田谷の公教育ICTを考えるZoomオンラインミーティングにご参加いただいた皆さん、ご参加ありがとうございました。活発に書き込まれるチャットはどれもサポーティブでした。感謝。

そしてゲストの皆さん、ちょっと怖さもあったことと思いますが、思い切ってコミットいただきありがとうございました。社会の隅々にまで影響を及ぼしているコロナ19との向き合い方は、セクターを超えたチームでの「協力」がなにより大切だと感じられた1日でした。

ダイジェスト版の動画公開までもうしばらくお時間いただきますが、以下、代表の吉澤のメモを共有します。

(当日の様子。世田谷ものづくり学校は旧池尻中学校。今回の配信拠点としてこれ以上ないロケーションでした)

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オンラインミーティングから11の気づき

1. ICTの利活用は、コンテンツに目がいきがちだが、あくまで集団運営のプラットフォームとしての利活用がコア。ICTを学ぶ、の前に、ICTで学ぶが大事。

2. コンテンツ面で、これまで制約の中でもICT利活用を積み上げてきた先生たちが、このコロナ下で奮闘されていた実態がわかった。やはり下地が大事。まだ「0」の方が先生方か早く「1」に移行できるよう、働き方や保護者の関わりを変えたい。

3. 生徒児童1人1台は前提。鍵は先生1人1台かつフルアクセス。

4. ルールの壁は、「オンライン結合」にみられるように学校、教委の外側にあるものをしっかり除去する必要がある。

5. ICT利活用で「学校」が家庭、保護者ひいては地域に染み出してくる。保護者が今後の変化をしっかり受け止め、ICT利活用の普及推進のバックボーンになることがなにより大事。

6. 今後の最大の課題は、飛び出した先生や学校以外への水平展開(グッドプラクティスはいままでも腐るほどあったから)。ICT利活用の水平展開は、学校運営や教授法がドラスティックに変わるテコになる。結果として、単校レベルでのマネジメントから脱し、面的なマネジメントに移行し、水平展開がなされる方向をめざす。(できる先生による良質なコンテンツが広く共用される。担任制が当面は1名の先生が担当する児童生徒、という枠で残るとすれば、必須技能はメンタリング中心になる)

7. 保護者や地域もコンテンツ提供可能なプラットフォームをつくる。ただし、先生はこれらの貢献に束縛されない。良いもの、良い関係だけが活用されるだけ。(ボランタリーならなんでも受け入れられるという世界を脱する。評価基準がしっかりと定義されるべきと思う。教員がつくれない「良さ」もあるはずなので)

8. コンテンツは子どもたちと協働制作できる。デジタルネイティブと先生が協働して、学びたい子どもたちの目線が活かされたデジタル教材づくり。児童生徒の立場では学校に興味関心がもてない子どもも、違う形(教材づくり)で関わることができれば「個別最適な学び(というより関わり)」のひとつになる。

9. 学校、保護者、生徒児童のコミュニケーションが変わることを目的にしないほうがいい。変化が必要なのは学び方。もとい、ICTだから、コミュニケーションは必然的に変わる。

10. 学校ICTだけの是非を問うことはもうナンセンス。行政以外の社会はもうICTを前提としている。情報化社会に移行している周囲の現実に追いつくだけ。

11. 新しい身体的負担は十分配慮されるべきだが、マッチを使うときにやけどに注意することや、カッターをつかうときにけがに注意することと同等に扱われるべき。

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今後もアクションを継続していきます


以上、オンラインミーティング開催はそれなりの労力をかけて到達した目標地点でありつつ、ようやくスタートラインに立ったな、これからどうするかな、という気持ちです。

ここまでは成り行きだったと思いますが、ここからはそうはいかないでしょう。ゴールは(少なくとも)世田谷公教育ICT利活用が世田谷全校に普及すること。しかも最短距離で。ここからまた150年かかったらダメですからw。


教育の変化をテーマにしている方、協働しましょう


教育の変化をテーマにしている多くの取り組みをされている皆さんへ。今回の公教育ICT利活用推進は、すべてのテーマのテコになるものだと思います。ウィズコロナで停滞している体験軸のコンテンツにおいても、プラットフォームがかわることで体験の幅が大きくかわるはずです。ぜひ世田谷をターゲットにしてください。協働しましょう。

オンラインミーティング等のアクションは今後も継続できたらと思います。今回持ち出しで実施しましたので、noteでカンパを募集しています。よろしければご協力ください。


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