【ご報告】アンケート中間報告を保坂区長、渡部教育長にお渡ししました。

先日のnoteでお伝えした通り、5月25日(月)午後、世田谷区役所にて
を訪問し、アンケート結果の中間報告を渡部理枝教育長と保坂展人区長、お2人に聞いていただきました。世田谷公教育ICT利活用を考える会からは、代表の吉澤、大嶋、瀬田、平床が参加しました。

この時間を頂戴できたのは、アンケートに回答してくださった1500名の皆さまのお力、また、700名のご賛同があってこそです。あらためて御礼申し上げます。

広々とした応接室に通された私たちは緊張しながらご挨拶の後、懇談がスタート。代表の吉澤より、アンケートの結果からICTの利活用に対する強い期待があること、同時に学習の遅れへの心配、先生や友だちとのつながりが絶たれた不安等、寄せられたお声をお伝えしました。

また、会の意見として、ICTの促進が「遅れた学習を詰め込む」ためではなく、学習指導要領で重視されている『主体的・対話的で深い学び』に沿ったICT利活用が大事であること、ただ機器と環境が整うことをゴールとせず、どう運用するかこそ重点的に取り組み、個別最適化され「子どもたちに寄り添った教育」を実現してほしい旨を、吉澤が(熱く!)語りました。

(当日資料はこのnoteの末尾にpdfと画像にて添付しました)

渡部教育長からは、現在すでに準備を進めている取組みが多々ある旨、お話しがありました。区役所と学校現場がスピード感をもってこのテーマに取り組んでおられることが伺え、私たちも驚きと期待を感じたことを、皆さまにお伝えいたします。

一方で各校には現在のところ電話回線が2本しかないため、とくに大規模校では、個別の電話連絡にも時間がかかってしまっていることや、学校からの各種インターネットサービスへのアクセスに制限があること、学校ウェブサイトが陳腐化している点にも課題と感じていることなど、ハードや通信環境の整備以外の、ICTの基礎部分で要改善である点も意見交換を行いました。

今後に向けて、保護者向けのウェビナー(オンライン上のセミナーのこと)等の開催提案についても関心を示していただきました。ただ、議会での補正予算承認や6月末開催の個人情報審議会の承諾を得ることも前提となり、いずれの手段にしても、皆さんにお知らせするまでもう少し時間がかかる、とのことでした。

懇談の最後で、4人の母である平床が「学校まで徒歩5分なのに、こんなにもつながれないのか!と悲かった。電話をして良いものかも分からず、学習面より先に、先生とのやりとりが突然できなくなったことが不安だった。でも長女の中学では、ロイロノート(授業支援クラウド)が始まり、自己紹介で「チョコレートが好き」と送った返信に、先生もチョコレートが好きだよ、とメッセージが来て・・・ほぼお会いしたことがない先生のことを「気が合いそう!」とうれしそうに話す娘の姿を見てすごくホッとできたんです」というエピソードをお伝えしました。渡部教育長は大きくうなずき、「ICTは子どもと教員のつながりにおいて、とても大切なツールだと思います」と静かに答えられました。

ハード面の整備、ソフト力や運用面、先生と子どもたち・保護者をつなぐ基盤面の改善と課題はまだまだ多いと感じた反面、今回のアンケートの意義を教育長が受け取ってくださったという確信を得ることができたと感じる1時間でした。

なお、この懇談のあと、世田谷区議会議員の文教常任委員10名の皆さんには、区長、教育長と同じレポートをお渡ししました。全区で新コロナウイルスの影響から施策の見直しが行われている中、教育ICT化には少なくない費用が必要と見込まれています。

私たちの会では、今後も保護者、児童生徒の皆さん、そして熱意ある教員の皆さんとも連携しながら、単なるハード導入やいっときのブームにせず「子どもたちに寄り添った教育」の実現のための手段として定着するよう、今後の政策動向をしっかり理解し、提案やフィードバックを重ねていければと考えています。

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?