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学校はこれからどうなる!!

学校

冬休みがあけて1ケ月。勤務校のすべてのクラスに授業に入って感じたことがある。
ある小学校の3年生のクラスに入って、ドリル学習の支援に入っていたところ、ある子どもに呼び止められた。先生次何をしたらいい?目標の単元の学習が終わったみたいだったので、一応次の単元の予習をしていいか担任の先生に聞いたところ、良しという返事。なので、その子のところに行って、次の問題もやっていいよ。挑戦して見ようといったところ、実は、この児童はすでに次の単元どころか、学年すべての問題を終了していた。しかも、ほとんど正解している。問題によっては何度も復習しているとのこと。
冬休みにタブレットの持ち帰りがあったので、学年の残りの問題をやったとのこと。解き方はどうしたのと聞くと、ユーチューブで解き方を見て分かったとのこと。確かに応答も賢さが感じられる。きっと自分よりもずっと勉強のできる子どもに成長していくんだろう。

タブレットで宿題

まあ、すべての子どもがこうなるとは言えないが、前のノートでも書いたことがあったが、学校の先生が教えて問題を理解するという時代ではなくなっているのを確実に感じる。言ってはいけないが、ネットの先生の方が教え方が上手いと思うことも確かにある。
子どもは自分にあった先生をネットで選び、何度もその先生の説明を聞きながら、ドリル学習で復習して定着を図る。そんなことがもう現在簡単にできるようになった。家庭によっては、すでにこうした学習環境を手に入れている家庭もあっただろうが、今は、すべての子どもが学習手段であるタブレットを持っているし、ネット環境がない家庭には教育委員会から無料でルーターが貸し出され、すべての子どもたちが平等の学習環境を手に入れている。果たしてこんなことが今までの学校教育にあっただろうか。

お金持ちの子どもは塾に行ったり、家庭教師をつけたりということはできたが、経済的に困難な子どもは、塾にも行けず、ましては個人家庭教師は無理な話で、学校での勉強でしか学ぶ手段を持っていなかった。でも、学校で教師との相性が悪かったり、学級崩壊のクラスにもし出会ってしまったら、せっかくの学習の場を失ったままでいたかもしれない。まあ、この事例は極端にしても、学校という以外にも学習環境を子どもたちはこのGIGA構想で手に入れたことになる。あとは、個人の意欲の問題だけだ。

プログラミングでドローン操作

この意欲の問題もまた大きな問題ではあるが、やる気さえあれば、極端に言えば、小学生が上級学年や中学校の勉強をすることもできる。今までは、参考書や問題集はあったとしても教える人がいなかった。でも、今はユーチューブで学ぶことができる。勇気があれば質問することさえできる。本当に、個人の学ぶ意欲さえあればとんでもないことができる時代になってきた。この現実に、教師がどれだけの危機感を持っているだろうか。本当にこのGIGAによって学校教育は大きな転換点を迎えるかもしれない。

前回、学校や教師の意識によって、このタブレットが有効に使われていくかどうかがきまってしまうというようなことを書いたが、もはや、そんなことはどうでもいい時代が幕開けしようとしているのかもしれない。

子どもの意欲さえあれば、知識技能は身につけれる時代になってきた。あとは、その知識技能を社会の中でどう活かすか、そこが更に問われる。そこにこそ、学校という存在意義が唯一残されている。まだまだ子どもがweb上で社会的な関係を作るのは難しいだろう。やはり、学校という社会で学んで、実際の社会に出ていく。この姿は今後十数年は変わらないだろうが、それも仮想社会が充実してくれば、もしかしたら子どもは、学校よりこの仮想空間で社会性を身につけて行くのかもしれない。そして、仕事もリアル半分、仮想空間半分という時代がやってくるかもしれない。その時期は案外思ったよりも早いのかもしれない。

VRで学ぶ子ども

小学校3年生で、すでにネットやタブレットを駆使して学ぶ子どもが現れている。まあ、それも家庭環境がそうさせているんだろうが、手段は平等に手に入れた、意欲さえあれば誰もが学校以外でも学べる時代。いやはや学校にとっては恐ろしい時代になってきた。学校はこれからどうなっていくのだろう。ICT支援員もついて行くのに精一杯である。(続く)


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