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「伝え合い、話し合い」こそICT

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

現行の学習指導要領では、伝え合い、話し合いを重視した教育活動がなされています。
その中で国語は最たるものですので、至る単元に「話し合い」「伝え合い」の言葉が出ています。

そんな話し合い活動。
昔のイメージだと、「班になって~」と机をガタガタ移動して向かい合わせにして、なんとなくな話し合いをして、意見を出す。
そんなところでしょうか。

でもそれって果たしてちゃんと話し合えているんでしょうか。
全員の意見は尊重されているんでしょうか。

授業を支援する立場だったICT支援員時代から授業を見ていて、ずっと疑問に思ってきています。

それに今はコロナウイルスの流行もあり、向かい合っての話し合いは極力避けたいところ。


一人一台端末をここで使わなくてどうするんでしょう・・

脱・発言者が固定される意見共有

国語における私のやりたいことの一つに、「話し合い」をICT経由で行うがあります。

実際授業で話し合いをして、私が”意見を出してくださーい”と言うと、大体決まった子しか手が挙がりません。
指名する側として大変困ります。

発言力のある子だけが目立つ授業って、私はあまり好みません。

一方でワークシートを見返すと目立たないけど理論的な意見を書く子どもが必ずいます。

これまでの経験からして、こういう子どもにいい意見が埋まっているものです。
だから私は、

声で言えなくても、文字でなら書ける。

恥ずかしくて言いたくない。

そういう子たちをもっともっとすくい出したいと思うのです。

担任の先生も驚く、ICTを用いた話し合い活動

昔の話になりますが、アクティブラーニングや協働学習が叫ばれた約8年ほど前、私は支援員として、ある高学年1クラスに全員の意見を共有ソフトを使って共有するという授業を支援しました。

テーマは学級活動。クラスレクに向けて遊びたいことを各々出してもらう活動でした。

タブレットに全員が意見を入力、そして一斉表示すると・・

普段発言をしない物静かな子が的確な意見を述べていて、クラスの子も担任の先生も驚いたのです。
これをきっかけに、さらに活動は子どもたちの主体的な意見を呼び、学年での遊びにまで発展し、予想以上の内容になりました。

この授業は先生にとっても相当なインパクトだったようで、初めて「全員が参加した授業」として未だに伝説的な話として残っています。

一人一人の持っている個性を引き出した、まさに効果的なICTの活用だったと言えるでしょう。

アクティブラーニング、協働学習こそICTの出番

ICTは、普段の授業とは違う子どもたちの姿を見せてくれる、本当に不思議なチカラを持っていると思います。

輝く機会を持たせてくれるとも言えるでしょう。

国語の「話し合い、伝え合い」活動にICTを織り込むと、きっと今までとは違う、また魅力ある授業になると思います。


意見の共有ツールにはGoogleの各ソフトのみならずSKYMENUやロイロノート、ミライシード等様々あります。
ICTで先生も知らない、子どもたちの新たな才能を引き出す授業を目指してみませんか?

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