見出し画像

まいにち無職#6「無職、島流し確定」

無職6日目。今日も今日とて暑い。
いつものように朝ごはんを食べた後、少しだけ庭の草むしりをした。
朝から無心になれるので、おすすめである。

今日のまいにち無職は、昨晩の「人生初の日雇い」がどうだったのか、ということから書き始めようと思う。
昨日、私は回らないお寿司屋さんにて日雇いのアルバイトをしてきた。
回らないお寿司屋さんの裏方スタッフになれる機会なんて、滅多にない。
そう思って思い切って応募した。
約6時間ほど、ホールや洗い場にて働いた。
結果として、大変楽しい時間であった。
久しぶりの立ち仕事で帰宅する頃には膝が笑っていたが、なんとも心地よい疲労感であった。

仕事を教えてくださった若い寿司職人さんを始め、大将、パートのおばさんもとても優しかった。
パートのおばさんに、「あなた笑顔が素敵!モテるでしょう!女の私でも惚れちゃうよ!」なんて言われて、非常に嬉しかった。
久しぶりに接客に携わったため、惜しみなく笑顔を振りまこうと決めていたのだ。(しかし別にモテはしない。もう少しモテてもいいと思うのだけれど。)

勤務中、ベテラン寿司職人の手で握られたばかりの、新鮮で艶やかなお寿司を運んでいると、自分まで食べたくなってくる。
早速、友人を誘って回らないお寿司屋さんに行く約束をした。(無職なのでお得なランチメニュー狙い)
退勤の際にジュースやパンの差し入れや、気前のいいお客様からチップまで頂いてしまった。
ねぶた祭り期間なのにも関わらずそれほど混まなかったため、なんだか頂くのが申し訳なかった。
当日はとても緊張していたが、結果として、大変いい経験となった。機会があればまた働きたい。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

さて。ここからは、無職6日目の今日について書いていく。
まず、新幹線の切符を買いに駅へと向かった。
今月下旬、仙台に好きなバンドのライブを観に行くのだ。
ライブ参戦自体かなり久しぶりなので、非常に楽しみ。
無職なので、安い高速バスを利用するつもりだったが、夏休み期間の土日を舐めていたようだ。
空席照会をすると、私が乗りたかった時間は行きも帰りも既に満席だった。
仕方なく、リッチに新幹線に乗ることとなった。
バスよりも体の負担は少ないし、何よりあっという間に着くし、時間変更だって1回までならできる。要するに、新幹線は最高だ。

切符を買った後、近くの図書館へ行ってみた。
外は暑いので涼みに来ているのか、ご高齢の方が多かった。
私は健康に関する本、旅に関する本を数冊手に取り、パラパラとめくった。
「地球の歩き方」シリーズの、インド編を読んだ。
やはり興味深い。
知れば知るほど行ってみたくなる国である。

家に帰ろうと思ったのだが、ふと、あるアイデアが思いついた。
歩ける距離に、ずっと行ってみたかった猫のいる喫茶店がある。
よし、行ってみるか!ということで、急遽予定を変更して喫茶店へと向かった。

入店すると、お昼時だからかお客さんがそこそこ入っていた。
私はカウンターに座り、レモンティーを注文した。

なみなみと注がれたレモンティー
お菓子もつけてくれた

美味しいレモンティーを飲みながら店内を見回すと、そこには猫がいた。
あまりにも景色に溶け込んでいて、しばらく気づかなかった。まるで置き物の様だった。
しかし、最初はカウンターにのそりと座ったまま動かなかった猫が、いきなり私の方へと歩いてきたのである。

じっと何かを見ている
このコースターがお気に入りらしい

なんともファンサービスのできる猫さんだ。
とてもとても可愛い。
このお店の看板猫さんらしい。
もう1匹グレーの毛並みの美しい猫さんがいたのだが、店主の男性に声をかけられて、なんと、私がちゅ〜るをあげることに!!
人生初のちゅ〜るあげ(?)だったので、上手く食べさせてあげられなくて苦戦したが、美味しそうに食べる様子が非常に愛らしかった。(必死だったので写真はなし)

出入り口を塞ぐ猫さん
カメラ目線の猫さん

いわゆる猫カフェでは無いのだが、喫茶店の中に猫が共存していて、とても癒される空間が完成していた。
我が家に遊びに来る野良猫と違ってかなり人慣れしていて、間近で猫さんを拝むことができる。
たくさんの癒しを貰って、私は喫茶店を後にした。絶対にまた来ようと誓った。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

その後、天気がいいのでいつもの海へと向かった。
日差しは強いが、海は風が涼しくて気持ちがいい。
私は海水浴を楽しむ人たちから少し離れたベンチに腰掛けた。

やはり、自然の中に身を置くのは気持ちがいい。
しばらくぼーっとしていると、着信が鳴った。
リゾートバイトの派遣会社からだった。
なんと、応募した先での就労が決まったとのこと!!
歓喜と安堵とともに、大きな不安が襲ってきた。
私は今月下旬から、北海道のとある島へ、住み込みで働きにいくことが確定したのであった。
無職、セルフ島流しである(笑)

帰宅して、心を落ち着かせながらスープを作った。
ミネストローネのような、コンソメスープのような、具沢山のスープにした。
とにかく熱くて、ダラダラ汗をかきながら食べた。

野菜たっぷりスープ

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

今日は色々ありすぎて、脳みそがキャパオーバーしそうである。
可愛い猫と触れ合えただけで今日はもう充分だと思った矢先、次の仕事が決まった。
トントン拍子に事が進んでいく。
明日は航空券を取って、ある程度の予定を組んでみようと思う。
明日にはさすがに元職場からの必要書類も届くはずなので、明後日には役所にも行かなければならない。
やることがたくさんあると、全てを放り出したくなる衝動に駆られるが、ひとつひとつやっていこうと思う。
焦らず深呼吸をして、私のペースに戻していこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?