対峙

今対峙しているものは何ですか?

上半期が9月で終わりということもあり、期末の面談や、報告書チェックなどが目白押しで今週は特に疲弊が激しい。ただ、普段から面談や対話の重要性や、プロ意識を持って研究結果や思考/アイデアを形あるものにしてリリースすることを説いている以上、課員との対話やアウトプットにはしっかりと対峙していくことが責務であると感じている。良い行動をしてくれていることに対して、向き合い方がおろそかになると、当然継続にも繋がらないから、期末はいつも正念場と思って栄養ドリンク片手に頑張る日々が続く。こういった双方の地道な努力が、やがて個々や組織の成長に繋がって、居心地よくかつプロフェッショナルなチームを創り上げると信じて。

さて、今回の面談では全員に「①今期一番工夫をしたことは何ですか?」という質問を投げかけている。これまでも、頑張ったこととか工夫したことを聞いていたことはあるけれど、「一番」という言葉をつけるだけで、ずっと真剣に考えてくれるようになったと感じる。答えるまでの時間も長くなるから、色々と頭の中に出来事を巡らせているのだろう。答えてくれた後に、「②他には?」と質問するので、結局複数個挙げてもらうのだが、最初の質問でいっぱい考えてくれているし、気分もよくなっているから、その後もポンポン出てくるケースが多かった。

工夫したことを聞いた後に、「③そこにどんな強みを活かしたの?」と質問することで、自身の強みを再認識してもらう。これでスキルと強みがセットになって認識されるから、次回以降にも再現性高くそのスキルを発揮できるようになる。使っている質問はせいぜい①~③の3個(②は繰り返すケースもある)だけだが、得られる気付きは相当大きいのではないかというのが、本人達の表情や言動からは伝わってくる。色々な質問があるけれど、振り返りからの学びには、シンプルな質問が効果的だと改めて感じている。

そして、下期一回目の面談までに、再認識したスキルや強みを活かして、どんなことを今後やっていきたいのか、どんなキャリアを描いていきたいのかを考えてきてもらうことを宿題として渡してみた。次回の面談も面白い話が聞けたら良いなと思いつつ、上期最後の一日も課員としっかり対峙していきたい。

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