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【エッセイ】レタスはビルの中で
植物工場が頭角を現してきた。
2016年、私の住むアパートのすぐ側にあったオフィスビル1棟が、とあるアグリ事業に買い取られ植物工場と化した。
メイン道路に面したそのビルの中でどうやら、レタスと食べられるお花を育てているらしい。
最近ではブランドレタスとして近所のスーパーでも陳列され、食べられるお花は各地のマルシェイベントで、開始早々売り切れる次第だ。
7年の時を経て確実に成果を出してきている。
植物工場のメリットとして天候に左右されない、農薬無使用、輸送コストの削減、障がい者や高齢者等の雇用促進、さらにはICTの導入で遠隔で管理が可能だという。
昨今の異常気象、少子化による農業の担い手不足を解消すべく手段として、合理的な手段であろう。
しかし、光熱費は施設栽培の47倍とコストが割高になるため、販売先の開拓も伸び悩んでいるという。一般市民に手に届く、もっと身近に感じさせる工夫が必要だ。
例えば、1区画を一定の月額料金で市民に貸し出すサービスはどうだろうか。
都内に住む友人が子どもと野菜の収穫をする写真が頻繁にSNS上にあがる。どうやら貸農園で畑をレンタルしているらしい。そんな感覚で植物工場を区画整理しレンタルするのだ。
もちろん、野菜の生育管理は植物工場にお任せする。水やりや肥料、収穫などもレンタル料金に含まれる。ICTを活用し、必要な商品だけ注文すれば、帰宅時間に新鮮な野菜が届くというサービスがあってもいい。(ドローン配達も実用化になっていることを期待している。)
さらに、レンタル料が税金控除の対象となるとなればどうだろうか。ふるさと納税と同感覚でマイナンバーと連動し簡単に申請が可能になる。
健康促進という意味でも、健康保険料が減額調整されれば国民負担も少しは和らぐだろう。
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ミライエッセイという食と農業の未来はどんなものなのか、というエッセイコンテストがあって書き進めたが、10年後くらいを見越して書いてしまった。
よくよく見ると2101年〜2200年のミライのことであまりにもミライが遠すぎたので10年後くらいのことはここに記した。
2101年を調べると、気温が4度以上あがること、世界の人口は97億から110億人になり食糧不足に嘆くこと、宇宙の取り合い合戦や、昆虫食が当たり前になっていることなど、あらゆる学者があらゆる視点で様々な意見が書かれてあった。
日本は日本なんだろうか。
この味がいいねと言ったから
七月六日はサラダ記念日ー。
77年後、サラダ食べれてるかな。
この歌の素晴らしさを感じ取れるのかな。
2101年、レタスはビルの中ででもいいから育っていてほしい。
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