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【VALORANTChampionsTours2022】新生ZETAは雷神の如し。正真正銘世界最強【注目チーム③/ZETADivision】


旧Absolute Jupiterを前身としていたZETA Division。
CSGOからVALORANT競技シーン初期まで日本王者の座を死守し続けた最強。VALORANTにおいては獲得賞金が世界ランキングトップ10に食い込むほど、絶対的地位を築き上げていた。

VALORANT Champions Tour2021、開幕―。
応援チームに関わらず、国内外に関わらず、ファンは皆、彼らの優勝を疑わなかった。
しかし蓋を開けてみると日本2位という屈辱を味わった。Stage1・2と新星CrazyRaccoonに2度も日本王者を明け渡してしまったのだ。

そして、VCT Stage3。新メンバーmakiba選手を加えたZETAは勝ち進む。何度もぶつかり合うNortheptionとは、熾烈な決勝行き争いを制した。決勝ではCRに対し3:2という僅差を逃げ切り、見事雪辱を果たす。
帰ってきた日本王者は堂々と、VALORANT競技シーンでは初出場となる世界大会、VCT Masters Berlinへ参戦。

深夜にもかかわらず、多くの日本人が見守ったZETAの試合。全世界の視聴者の過半数が日本人であり、大会配信の最高同時接続人数も更新された。
南米及びブラジルからの世界トップクラスの強豪、KRÜ Esports・Vivo Keydとの対戦。しかし、結果は惜敗。KRU戦では1マップ獲得してファンを興奮させるも、惜しくも一歩届かない試合が続いた。


「日本王者を獲り返す」?
否、最早彼らの戦場は日本国内に留まらない。
日本だけじゃない、世界を今度こそ、獲る。


VALORANT・VCTについて

About VALORANT

5v5のタクティカルシューティングゲーム。爆破ルールで防衛側・攻撃側に分かれ、13ラウンド先取したチームこそが勝者だ。           
プレイヤーは「エージェント」と呼ばれるキャラクターを選び、彼らの「アビリティ」と呼ばれる固有能力と、マネーシステムで購入した銃で戦う。プレイヤーの戦略的選択や柔軟なアイデア、一瞬のひらめきがチームを勝利へ導く。

https://note.com/ichitaroo34/n/n6931df68eae2

About VALORANT Champions Tour2022

「2022 VALORANT Champions Tour - Challengers Japan」の各ステージでは、Week1とWeek2で構成されます。
それぞれのOpen Qualifierから勝ち上がったチームがMain Eventに進出し、両WeekのMain Eventを勝利したチームが、Playoffsで国際大会であるMASTERS進出をかけて戦います。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000024470.html



最早日本代表メンツ

①Laz(JP) ②crow(JP) ③Dep(JP) ④SugarZ3ro(JP) ⑤TENNN(JP)
⑥makiba(JP)[休止中] Coach:JUNiOR(JP) & XQQ(JP)
 

国内プロチームでは唯一のJP×5人ロースター。選ばれし日本人最強プレイヤー以外、ここにはいない。

昨年VCTで大活躍するも日本王者争いに一歩届かなかったREJECT・Northeptionから、最強エースDep選手、オールラウンダーTENNN選手、最強モク役SugarZ3ro選手が加入。

ここからは選手一人一人について解説する。


アジアで魅せた新選手たち

新加入した選手たちは奇しくも全員VALORANTにおけるアジア大会で活躍した日本選手であることが共通している。

Dep選手はRCとして「Asia Invitational Winter」に、TENNN・SugarZ3ro両選手はNthとして「APAC Last Chance Qualify」に出場した。
特にNthは世界大会Championsへの切符を逃すも準優勝に輝いた。英語実況でも盛り上がり、海外でNth旋風を巻き起こした。


Dep選手

言わずと知れた神の子Dep。
OverwatchやPUBGといった連携を重視するゲームの競技シーンで、世界大会での日本代表に輝き続け、名声を欲しいままにしてきた。
そんな彼もVALORANTリリース直後に移行。競技シーン初期から、RCでHaReee選手との「D&Hコンビ」でキルマシーンっぷりを日本中に見せつけ、VCT開幕前はAbsolute Jupiterと日本王者争いを繰り広げた。

メインエージェントはジェット。昨シーズンは元NthのSeoldom選手を始めとするKR出身選手のジェットが国内外で話題になっていたが、日本で圧倒的個人技で国内を沸かせていた元祖ジェットは彼。

最近の配信では、ジェットを控えソーヴァなどのサポートエージェントをピックしている様子が見られる。しかし日本において、彼以外のチームメイトがジェットピックするなんてそうありえたことではない。

顔めちゃくちゃかっこいいのに配信だとふわふわしてて好き。


TENNN選手

彼もOW出身VALORANTプレイヤーの一人。過去にはOWワールドカップの日本代表にも選抜されたこともある。

今では連携・フィジカル・テクニック・サポート力のどの面においても秀でる日本トップのオールラウンダー。

競技シーン初期からDetonationGamingで日本トップで活躍。Stage3ではNthに加入し、それまでダークホースだったNthを見事国内3位まで導いた立役者となった。

個人的「毎試合活躍してるはずなのにメインエージェントといえるエージェントがパッと思いつかないプロプレイヤーランキング」1位に入り込むほど、彼のピックは多様。
強いて言うならデュエリストではレイズ、センチネルではキルジョイ、イニシエーターではソーヴァだろうか。どのキャラにおいても完成度が高く、試合前のピック予想から敵を翻弄する。


SugarZ3ro選手

日本最強のスモーク使い。Nthでは結成直後から活躍し続け、大きな破壊力を持つチームのよいサポートとして縁の下の力持ちであり続けた。

彼のスモークテクニックはまさしく日本最強。最強エージェント・アストラを特によくピックし、敵を翻弄する。また、チームをサポートするようなマップコントロールに秀でている。

Nth時代、LCQで魅せた彼とAstel選手(現CR)のダブルスモーク構成は圧倒的完成度。チームの守りと攻めの両立がアジアトップレベルであることを見せつけた。

 👆️めちゃくちゃ分かりやすくておすすめ。
やってない人でも大会で注目したいアストラ凄ワザテクが見れて面白い

Absoluteな2人

crow選手

TENNN選手がアタッカー気質なオールラウンダーなら、crow選手はサポート寄りでほぼすべてのエージェントを使いこなすパーフェクトオールラウンダー。
VCTStage3でも、CRとの決勝戦では全五戦の中でブリーチ・ヴァイパー・ソーヴァ・セージ・KAY/Oの5人のエージェントピックを、ほぼ完璧な完成度で披露した。厚いサポート力とラスト一人で残ってからのcrow選手の気合のクラッチには、何度も驚かされた。

ただ本人の負担も大きかったようなので、これからはcrow選手・Laz選手・TENNN選手のオールラウンダー3人衆が、持ち前のフィジカルと適応力で多様なエージェントピックをしてくるのだろう。

Absolute時代からチームを支え続けた屋台骨・crow選手の真価が試される1年となりそうだ。

需要あるのでスタヌキッチン・ハンバーグ回出演しませんか???


Laz選手

言わずと知れた世界のLaz。日本代表選手として世界に通用した数少ない選手たちのうちの一人にして、正真正銘日本最強。海外にもファンは多く、VCTMasters Berlinでも国内外の視聴者に海外猛者とも引けを取らない、フィジカルと冷静な判断を織り混ぜたハイレベルなプレーを見せつけた。

彼の強すぎるフィジカルにはデュエリストは不要。ソーヴァやスカイ、サイファーといった索敵キャラを中心にピックする。スキルの使い方も上手く、まさに痒い所に手が届くような気持ちの良いプレーを見ることができる。

たまにフェニックスやヨルといったデュエリストも使っていたが、この二人はデュエリストとしては他のエージェントと比べると力不足なので、しばらく見ることはないかも。

ベルリンで残した成績は数々のランキングで日本代表唯一のトップ10へランクインを果たすほど。
試合結果にタラレバは禁物だが、もしプレイオフに進めたら、試合数を重ねていたら、彼の成績はこの大会で世界最強のラーカーとして名を刻んだnAts選手(Gambit)に並んでいたかもしれない。
この男、無敵。

引用:https://valorantnews.jp/archives/26177


#ZETAWIN

実はここが懸念 

実はこのチームから明確なIGL(ゲーム内での司令塔)が発表されていない。旧体制では現RCのReita選手が務めており、加えてIGLをVALORANTで務めていたメンバーが現体制にはいない。
しかし、現体制ではメインアタッカーとなるDep選手やLaz選手には攻撃に集中させるため、残り3人のうち誰かがIGLとなるのではないだろうか。

もうひとつの可能性がある。
旧体制のREJECTのように、明確なIGLなしで各々が各々のタイミングで攻め、互いにカバーしていくというものだ。
NAリージョンではIGLは存在するものの、上記のような動きが多く行われているイメージだ。stage2の旧体制CRもこれに近い。

個人間の連携と一人一人のフィジカルが肝になるプレイなので安定はしにくいが、大きな爆発力を生みやすい。

ラウンド間で頭脳であるコーチが大まかな作戦を出し、それを聞いてメンバーそれぞれが作戦に沿いつつ自由に動く。
かなり破天荒で、旧Absolute時代の頭脳戦・駆け引き勝負的だった戦い方から大幅な変更だが、ZETAならやりかねない。そんな恐ろしさがある上に、成功させる力量も充分なのだ。

ここまでは行かなくても、誰かが慣れないIGLを担当し、それへの負担の一極集中を防ぐために個人間連携はしっかり仕上げてくると予想される。


まさに日本のドリームチームであるZETADivision。日本の頂は彼らにとってもっとも近く、容易な道のり。
目指すは世界の頂、その一点のみ。
それ以外彼らには必要ない。


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