見出し画像

【VALORANT Champions Tour2022】自分たち以外の勝者を、拒め―【注目チーム②REJECT】

⇧BGMですどうぞ

REJECT。日本屈指のFPSプロチーム。
VALORANTの競技シーン初期においても日本トップクラスに位置し、Absolute Jupiter(現ZETA Division)と日本1位の座を争い続けた。

しかし昨年のVALORANT Champions Tour(以下、VCT)では、新星CrazyRaccoonに日本1位を奪われ、日本3位→日本3位→日本8強と、苦汁を嘗め続ける結果となってしまった。

2021年の最後の世界大会’’Champions’’へのたった1枚の切符を、アジアトップチームたちと奪い合う’’LastChanceQualifyAPAC’’(以下、LCQ)では、
トライアル参加のSamuraiD選手(https://twitter.com/SamuraiDeeper)の活躍が光るも、主力選手が離脱してしまったREJECTは、惜しくも勝ち星を上げることはなかった。


メンバーを大幅に変更するロースターチェンジを経て、彼らの逆襲が始まる。


VALORANTについて・VCTについて・他の注目チームについては、前回記事にも詳しく書いてます。
e-sportsライターの春日現八さんが書かれている
「ほぼ週刊 ヘッドショット」にも取り上げていただいた人気記事です。
ぜひご一読を。



VALORANT・VCTについて

About VALORANT

5v5のタクティカルシューティングゲーム。爆破ルールで防衛側・攻撃側に分かれ、13ラウンド先取したチームこそが勝者だ。           
プレイヤーは「エージェント」と呼ばれるキャラクターを選び、彼らの「アビリティ」と呼ばれる固有能力と、マネーシステムで購入した銃で戦う。プレイヤーの戦略的選択や柔軟なアイデア、一瞬のひらめきがチームを勝利へ導く。

https://note.com/ichitaroo34/n/n6931df68eae2

About VALORANT Champions Tour2022

「2022 VALORANT Champions Tour - Challengers Japan」の各ステージでは、Week1とWeek2で構成されます。
それぞれのOpen Qualifierから勝ち上がったチームがMain Eventに進出し、両WeekのMain Eventを勝利したチームが、Playoffsで国際大会であるMASTERS進出をかけて戦います。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000024470.html
画像1


REJECTロースター大幅変更の衝撃


①HaReeee(JP) ②takeJ(JP) ③Zepher(JP) ④Reita(JP) ⑤feez(JP) ⑥Medusa(KR) PlayingCoach:NoriseN(JP) Coach:mun(JP)

実はREJECTは、他の日本ベスト8級チームが大会前後でロースター変更を積極的に行っていたのに対し、一度も行っていない。

しかしREJECTというチームは前述の通り、FPSゲームに特に力を入れているチームだ。
PUBG:Mobileでは、「PUBG Mobile Japan League」にて初代日本年間王者の座に輝き、世界大会ではドン勝を獲得。
ApexLegendsでは、ALGSChampionships優勝チームである旧FENNELKorea(旧Riddle)の4人を獲得するなど、FPS界隈の中でも一際輝いている。

実際、REJECTを率いる若き社長Nastel氏(甲山翔也氏)は元5v5FPSゲームのプロ選手だというのだから、FPS及びVALORANTへの力の入れようにも納得だ。

このチームを一言で表すなら「暴力」

自他共に認める「国内最強フィジカル軍団」が襲い掛かる。

世界を見てきた4人の男たち

まず注目すべきは、Reita・Zepher・takeJ・Medusaの4人だろう。
Zepher・Medusa・munはCrazyRaccoonとして、Reita・takeJはZETADivisionとして、日本代表の一人として世界大会へ出場した。

世界から得た成績・見せたプレーこそ、他地域に比べてよいものではないものの、海外のトップチームとのスクリムやオフライン大会という環境など、
日本に多くの経験と恩恵を引っ提げて帰ってきた。

そしてそんな彼らが、今、REJECTに集結している。


Zepher選手

Zepher選手と言えば、日本最強のジェットとして名高い。

VCTが昨年から始まると、大会中調子に善し悪しこそあったが、REJECTだけでなく、Absolute Jupiterを押しのけての2度の日本一獲得・1度の世界大会出場へ大きく貢献した。世界大会後に、競技シーンの休止を発表。
REJECTでの復帰により、約8か月ぶりの競技復活となる。

彼の特徴は、早いフリックエイムと高いジェット適正。
素早く正確な視点移動・ジェットのタンク運用として理想的な「弾を出しながら・エントリーしながら、しゃべれる男」(rion氏談、44:50頃https://www.mildom.com/playback/11489332/11489332-c1e6qt0oiiboqp1g7rrg)を実現することができる。
同番組内で「出身ゲーム(Fortnite)のお陰かな?」みたいな話も上がるほど、CSGO出身が多いVALORANTのなかでも異彩を放っている。

番組のぜぱさん痩せて見えますね…

いち早く、自分の力で相手陣地をこじ開け、敵数人を相手しながら味方へ報告する。日本で最もジェット適正が高いのではないだろうか。
日本最強の切り込み隊長が今年再び我々を魅了する。


Reita選手

「れいーたいつもありがとう!」「れいーたに告白しようと思ってる」は、もはや有名なVALORANTJPミーム。このミームが示すように、試合内で最高のカバー・戦果をいち早く、より多く上げる。

Reita選手のフィジカルも強いが、なんといっても言及すべきはその指揮力。日本最高のIGL(ゲーム内での司令塔)として、CSGO時代からVALORANTに至るまで、日本最強チームJUPITERを背負ってきた。
REJECTというアグレッシブチームにおいては重要な頭脳枠だ。

エージェントにおいても、オーメンやアストラといったモク役からジェットまで、幅広いピックプールをもつ汎用性の塊・オールラウンダー。
個人的にはVCTでチェンバーれいーたが見たい。

何故モクやデュエリストでもないスナイパーキャラの彼を推すのか?
「ゼータのレータのオペレーター」という名実況の通り、彼のスナイパー精度は日本最高・最強だからだ。
VCTStage2決勝(JUPITERvsCR)でのオペレーターキルは、当時CR単推しだった私含め、多くのCRファンを畏怖させた。

実はVALORANT競技シーン高齢者の27歳でポタク。


takeJ選手

前述の通り、世界の舞台を味わった日本人は数少ない。
しかし、自身のパフォーマンスが世界へ通用した選手はさらに数少ない。

彼はその数少ない例外。
己のフィジカル・エイムを国内国外問わず、遺憾なく発揮していた。

彼のピックエージェントはレイナ。言葉は不要。
圧倒的攻撃力で猛者をねじ伏せる。

レイナのアビリティ「デバウアー」で回復しながらの無限キルを重ね、ウルト「エンプレス」を起動して単独で相手部隊を制圧。
VCTStage3ではそんな動きが多く、まさに世界が理想とするレイナを顕現させていた。

ZETAのVCTStage3国内優勝の立役者はまさしく彼。
そんな彼がREJECTへ移籍。やはり言葉は必要ない。
REJECTの勝利は既に確定事項。

アドレナリンドバドバで飛び出す暴言とその炎上が玉にキズ。


Medusa選手

CR脱退後急遽加入したニュースター。サポート寄りの仕事が多いが、フィジカル押しもできるオールラウンダー。

旧BAKEMON時代からソーヴァ使いで、実力は日本トップクラス。
あと日本に住んだことがないのに、日本語はほぼネイティブレベル。
円滑なコミュニケーションもとれるので、日韓での連携は完璧。

Masters3-Berlinではスターティングメンバーとしての出場は叶わなかった。しかし彼が初めて魅せたサイファーのプレイは、日本国内ではLaz(ZETA)やMunchkin(CR)、国外では世界最強のラーカー・nAts(Gambit)を思わせるような、アグレッシブで完璧な索敵サポートを行いきる最高のパフォーマンスで、日本国内のみならず世界で大きな話題になった。

古巣「CR」を飛び出して加入した「RC」から、自身3度目の日本王者へエイムを定める。



REJECTを支えてきた彼ら

HaReee選手

彼も国内トップのレイナ使い。ゾーンに入った時の彼はtakeJ選手をも凌ぐ。
競技シーン初期から長期にわたって、国内最強レイナを死守し続けた。
Dep選手
とのキルマシーンコンビ「D&Hコンビ」は、最早生ける伝説。

LCQ中はDep選手とともに休止状態にあり、チーム移籍のうわさもあったが、最終的にREJECTへ残留。
VCTStage3以来、およそ半年ぶりの競技復帰となる。

個人的にHaReee選手とtakeJ選手のどちらがレイナをピックするのか、
またDep選手との「D&Hコンビ」ならぬ、zepher選手・takeJ選手・HaReee選手の「Z&T&Hトリオ」(仮)の実現が気になるところだ。

顔いかつすぎて今年20歳は今でも嘘だと思ってます。

Feez選手

国内随一のヴァイパープレイヤー。「D&Hコンビ」を支える名サポーター。
サポートだけに徹しがちなモク役であるにも関わらず、大量のキルもとれる選手。

ヴァイパーというエージェントは、試合において最重要キャラクター。ピックマップこそ多くないが、必須マップでは大きな脅威となり得る。
昨今のメタキャラであることに加え、最近では国内でもダブルコントローラー(2人モク役)構成が流行りつつあるので、ヴァイパー使いには大きな注目が集まる。

今後のREJECTを左右する最重要プレイヤーと言えるだろう。


NoriseN選手(PlayingCoach)

VCTStage3やLCQでは、ソーヴァ・スカイを中心にピック。索敵でチームを支える、こちらも名サポーター。

過去の戦績・プレーから見ても、サポート力で言えばチームトップ。
Stage1ではデュエリストであるレイズをピックしたこともあり、攻撃力も高い。

ソーヴァ・スカイというエージェントは双方ともにメタではあるが、そのプレイヤーの練度・技量によって大きく作用される。
また新エージェント・ネオンも解禁となり、彼女の高速裏取りへの警戒のために、索敵キャラはとても重要になる。
個人的に大きく注目したい選手の一人。

今年は他チームでも類を見ないPlayingCoachへ転向し、選手兼コーチとして、フィジカル集団の頭脳を担う。


#REJECTWIN

ここまで選手個人についてまとめてきたが、チームの連携・完成度については未知数。
チームの頭脳としてCRを日本一へ導いた名コーチ・mun氏と、転向したNoriseN選手の頭脳がチーム完成度の大きなカギを握る。
ただ、日本一に限りなく近いチームのうちの一つであることはまちがいないだろう。

圧倒的攻撃力。圧倒的暴力。アグレッシブ。

彼らは、自分たちが負ける運命を拒み続ける。




次回、ZETA編(今週日曜日更新予定)。




過去の関連記事


Twitterにてnote更新情報などを発信しています!
ぜひフォローしてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?