「繊細さ」を受け止めると、きっといいことしかない
じゅうじゅうじゅう。
隣のキッチンで夫がご飯をつくっている。
お肉と野菜をいためた香ばしい匂いが漂ってくる。
今日の晩御飯はシチューだ。
私は聴覚が他の感覚より優れているのかな、という先日の気づきから。
日常的に、「音」「聴くこと」がどの程度情報として自分に入ってきているのかを意識して生活してみている。
そうすると、
遠くの方でしている家族の会話
キッチンで回している換気扇の音
扇風機がブーンと回る音
隣でしている工事現場の音
などなど、意識していなくても頭に入ってくる感覚がある。
繊細気質の私は、きっと他の人より感覚が鋭い傾向にあると思うのだが、中でも聴覚が敏感なのだと気づけたのはとても大きい。
だからこそ、
息子の大きな喚き声に嫌気がさしたり。
矢継ぎ早に話す人が苦手だったりするのかもしれない。
そのかわり。
じゅうじゅうと炒めるあの何気ない「音」に幸せを感じれたり。
他の人は気にも留めない会話からその人の気持ちや望みをくみ取れたりする。
最近は、気持ちが落ち着かないときには、意識的に好きな音楽を聴くように心がけている。
心を整える方法として有効だと思えるものがあることは、とても心づよい。
自分と向き合う5ヶ月のプログラムの中で、一番心に残っている言葉。
それは、初めてのグループコーチングでコーチがくれた言葉。
『繊細さん、最高!』
小さな頃から、他の子と違う感覚があった。
なんで私は、こんなにいろんなことが気になってしまうのだろう。
考えすぎてしまうのだろう。
自分の気質が異色だからこそ、『ダメな存在』だと認識していた。
数年前、HSPという言葉が巷に出回り、
あぁ、この気質は生まれつき。私のせいではなかったんだ。
と思ったけれど、やっぱり「繊細なこと」は私が生活する上で苦しみを生み出すものだった。
気づきたくないものに気づいてしまう。
考えすぎて疲れる。
どうにか押し殺そうと、いつも自分を押さえつけていた。
でも、コーチにこの言葉をもらってから、私の意識は180度変わった。
「そうか、繊細なこの気質は私の強み、武器なんだ」と。
「心でつながりたい」
この5ヶ月の中でみえてきた私の望みのひとつ。
この望みを満たすために、『繊細』なことはとても良い効果をもたらすと思う。
相手の気持ちをくみ取れる。
相手に寄り添える。
それと同時に。
自身にも寄り添いみつめるために、この「繊細さ」をめいっぱい活用していきたい。
そうすることで。
ありのままの私でいながら、大切な人たちと心を通わせることができると思う。
じゅうじゅうじゅう。
キッチンから聞こえるあの幸せの音を噛みしめながら。
「繊細」は私のとても素敵な抱きしめるべき個性だ。
そう感じた。
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