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ぷかぷか|ゆるーいタコが教えてくれること

先日、夫の職場の方が2歳息子のために絵本を贈ってくれた。

『ぷかぷか』
という、タコが空を飛ぶことを妄想するお話。

絶妙なリズム感のある文章と、
呆けたような言葉選び。

そして、なんともゆるーい優しい絵に、
大人の私もほっこり癒される。

息子もとっても気に入って、
毎日何度も読んでとせがんでくる。


(以下ネタバレありです)

この『ぷかぷか』のタコさん。

とっても天気が良くて、
海か空か分からないほど青い日に、

「そらをとべたら、どうやってとぼう?」

と考えてみる。

そして、唐突に飛んでみようと思いっきりジャンプをするのだが、
もちろんタコだから空は飛べない。

「あ〜あ、やっぱりダメかぁ」

とガッカリする。
それでも空を飛ぶ方法を考え続ける。

楽しみながら。

そして、
最後にとあることで、
ほんの少しだけ空を飛ぶ。


とってもとってもゆるくて、
可愛くて、
癒される。

そんな優しい絵本なのだが、

タコさんの楽しんでトライしてる感じとか。
ゆるゆると肩の力が抜けて自由に生きている感じとか。

そして、
出来ないことを嘆いたり蔑んだりすることなく、
「どうしたら出来るかな?」
と限界を考えず夢想してる姿とか。

それのおかげかはわからないけど、
最後に少しだけ夢が叶うワクワク感とか。


大人の私たちが忘れがちな大切なことが、
たくさんたくさん詰まっているなぁ。

そんな風に思って。
私もすっかり大好きな絵本になった。

子どもにはもちろん、
大人にもおすすめしたい。

そんな絵本。




余談だが。

このタイトルのフォントもいいんだよね。
全体を通して、絶妙なブックデザインに惚れる。

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