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~第121回 ~「菊の話」

日本の四季を彩る代表的な節句として知られる五節句(五節供)。

人日(じんじつ ・正月7日)、 上巳(じょうし ・3月3日)、 端午(たんご ・5月5日)、 七夕(しちせき ・7月7日)、 重陽(ちょうよう ・9月9日)とあり、気が付けば今年は残すところ重陽のみとなりました。 9月9日の重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれます。

元々旧暦の行事ですから、現在の9月9日は旧暦で10月にあたり、菊の花が美しい季節でした。 ところで、当社の御本殿を拝む拝殿の屋根に、実は菊花紋があるのをご存じでしょうか。 十六弁の菊花の紋は皇室の御紋章で、特に江戸時代以前には伊勢の神宮などの一部の神社だけが使用しておりました。

明治2年(1869)の太政官布告により四社(伊勢の神宮、宇佐神宮、上賀茂神社、下賀茂神社)以外では使用禁止となり、明治4年には上記の四社も禁止されましたが、明治12年(1879)の改令により官国弊社では使用して良い事となりました。

現在の社殿が造営された際の当社の社格は官幣大社でしたので菊の紋があるのです。 ふとしたところに、氷川神社と皇室のつながりが感じられますね。
〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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