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~第219回~「例祭と神幸祭」

8月1日は武蔵一宮氷川神社の例祭でした。
年中行事の中で最も重要な祭のため、例祭の前日より神職は神社に篭り潔斎し、前日祭を行います。
明治天皇が維新の大本を敬神の上におたてになられ、明治元年10月17日に「氷川神社親祭の詔(祭政一致の詔)」を賜い、当社を勅祭の社と御定めになりました。
そして明治4年(1871)に氷川神社は官幣大社に列せられました。
以後、毎年の例祭には勅使の御差遣、御付きの楽師により「東游」を御奉納いただくようになり、現在に至っております。

翌8月2日は神幸祭(じんこうさい)として、本殿祭と橋上祭を行いました。
この祭は武蔵一宮氷川神社の恒例祭の中で唯一、祭典に氏子が直接奉仕する祭りです。
お供えされる小麦や使用される小麦藁莚は、神領地であった上落合地区(さいたま市中央区上落合)より奉納されるのが習わしでした。
現在の上落合地区には小麦農家はおりませんが、他の地域で耕作された小麦を上落合の氏子が莚を編み奉納する事で伝統を繋いでおります。
この小麦藁莚は拝殿や神橋上で使用されます。

明治の幕開けという国家の歴史と、氏子が暮らす地域で育まれた小麦の歴史をそれぞれ今に伝える2日間です。
今年も酷暑が続いておりますが、神社にお越しの際は、水分補給や体を冷やすなど熱中症対策をされますよう、十分にお気を付け下さい。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕


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