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第214回 氷川風土記「石碑と渋沢栄一」

日本各地の神社に共通して存在するものに「石碑」があります。
神社名を石柱などに刻んで建てたものは「社号標(しゃごうひょう)」と言いますが、それ以外にも奉納や式年などの記念の際に作られた碑も多く存在します。

例えば、武蔵一宮氷川神社三の鳥居内の境内、天津神社向かって左手に「敷石寄附録」と書かれた石碑があります。
これは境内を整備した時の寄付者の名簿が刻まれたものです。

ここに記された寄付者の中に「近代日本経済の父」と称される渋沢栄一の文字があり、大正2年に200円寄付をしたことが記されています。
三菱UFJ信託銀行株式会社のサイトによると、大正時代の「1円」は現代の4,000円に相当するとのことですので、ここまでの寄付をした渋沢の神社への信仰の篤さがうかがえます。

このほかに、「大隈重信」の名前も記されています。政治家としても、早稲田大学の設立者としても知られる大隈ですが、実は、武蔵一宮氷川神社の三の鳥居から楼門に続く敷石は、渋沢と大隈が中心的に関わったものです。

令和6年7月3日、日本の紙幣は新紙幣に代わりました。
1万円札は渋沢栄一です。
近代日本の産業の発展に深く関わった渋沢栄一が、その一方で、神社を大切にしていたこと、、、後世に語り継いでいきたいですね。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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