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希死念慮について
僕は死に取り憑かれている。
僕は「死」というものを考える時にそんなことを思うことがあります。
僕が自殺を考えるようになったのは、11歳の頃でした。
その時、僕は実際首を吊って死のうと思い、首に延長コードを巻き付け、それを自宅の太い柱に括り付けました。
よくドラマ等で見る、椅子から飛び降りて首吊りをするというのをその時やったのですが、余りの苦しさに両手で首にかかったコードを掴み、腕の力で落ちた自分自身を引き上げて、生還をしました。
それから僕は希死念慮と共にこれまで生きてきました。変な話ですよね。希死念慮と共に生きるだなんて。
その後、僕は高校生の時に一度、大学院生の時に一度、自殺を考えました。
今でも辛いことがあると「死にたい」なんて思うことがあります。
そういう時はすぐに家族の顔を思い浮かべます。僕が死んだら僕の家族はきっと辛い思いをするだろう、だから死ぬのはやめようとなんとか思えるのです。
僕も家族が突然いなくなったら絶望という言葉では表せないくらいの苦しみを感じながら生きていくと思います。もしかすると、生きてはいけないかもしれません。
11歳の頃から何か嫌なことがあると「死のう」と思うのは、もう癖のようなものになっている気がします。それを希死念慮というのかはわかりません。ただ、嫌な癖だなとつくづく思います。
この希死念慮はどうやれば振り払えるのでしょうか。
僕の中の深いところに沈殿しているこの希死念慮を取り除くのは容易なことではないなと思います。
でも、それでも生きたいと思うし、幸せになりたいと思っています。
幸せであることがなによりです。
自分だけじゃない、家族も同じです。
死にたいけど死にたくない。
そんなことを毎日思いながら生きてます。
同じように希死念慮で苦しむ方へ。
ご無理はなさらずに。
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