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『週末家族掃除』と『家族カラオケ』

 日本がコロナ禍に陥ってから、夫が家事をたくさん手伝ってくれるようになった。夫が手伝ってくれると、息子と娘も一緒に手伝ってくれる。4人で家事をするようになったら、ひとりで家事をするということができなくなってしまった。10年近くシングルマザーだったのに、「ひとり」ということをもう忘れてしまっている。

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 我が家は毎週大掃除をする。トータルで2時間ほど。2時間4人が全力で動けば1週間分の汚れは全てキレイになる。これを『週末家族掃除』と名付ける。コロナ禍になるまで毎週どこかに出かけていたので、こんなに家と向き合う時間はなかった。一度習慣にしてしまうと、『週末家族掃除』が終わらないと出かける気にもならない。そして、ひとりで掃除をすることがいかに非効率的かという事実が身に染みる。

 キッチンとトイレ、洗面所などの水回りは私が担当する。息子は食洗器から食器を片付ける、玄関の靴を並べる、猫のトイレをキレイにする、などの指示がわかりやすいもの。娘は自分の部屋のおもちゃをジャンル分けして並べる。1週間分の制作物を選定し、捨てるものを決める。夫は洗濯物を干し、畳み、片付ける。掃除機をかける。
 やることがなくなったら、全員が指示を仰ぎに来る。ここですべての「名もなき家事」を片付ける。お茶を作る、製氷機に水を入れる、テーブルを拭く、猫のベッドを洗うなどの細かいものを片付けていく。
 お昼ご飯を食べてからゆったり行うので、掃除が終わるのはいつも大体16時くらい。朝はみんな機嫌が悪いので午後に行うことが多い。

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 昨日もいつも通り『週末家族掃除』を行った。掃除が終わった頃、娘が「終わったならカラオケに行こうよ」という。5歳が2時間頑張った後である。言うことを聞いてあげたい。ということで家族でカラオケに出かけることになった。息子は3回ほどしつこく誘ったが来てくれなかった。思春期。
 基本移動は電動アシスト自転車の我が家であるが、「絶対に酒を飲む」という強い気持ちの元、徒歩で移動。10分ほど傘をさして歩いた。何ならこの時点で「帰りはタクシー」ということさえ決めていた気がする。

 カラオケにて、夫は大好きな関ジャニ∞の歌をたくさん歌っていた。私は娘に頼まれて全然歌えないSnow ManとSixTONESを歌った。マジで全然歌えなかった。最近ダンスを始めた娘は、すべての歌に振りをつけて踊っていた。普通にいい感じでちょっと驚いた。NiziU入れるんじゃないか。

 しかしカラオケの酒はいつも通りまずかった。なぜカラオケの酒はあんなにもまずいのだ。日本一まずい。何が入っているかわかったもんじゃない。いつもいつも、頼めるのは品質が保証されている瓶ビールとスミノフだけ。何も食べていなくても腹がいっぱいになる。なぜこんな思いをしてまで酒を飲まなくてはいけないのか。そう思うのに、また飲んでしまう。そして腹がいっぱいになったあたりで、どうでもよくなって焼酎を頼む。本当に、何が入っているかわからない芋焼酎。もはや芋でも麦でも同じものが来る気がする。しかし瓶ビールとスミノフを飲んだ後である。舌が死んでいる私に飲めない酒はない。
 芋焼酎を3杯ほど飲んだ頃、カラオケの画面に「お時間です」というメッセージが出た。なぜか躊躇なく延長。どうしてこうなるのかわからない。人生はマジで芋ロック。もちろん帰りはタクシー。

 家族でカラオケに行ったら、毎日続けていたnoteの記録が途切れた。1日は24時間ある。たった2時間歌っていただけなのに、なぜそうなるんだと思う。

何の話。

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