見出し画像

保育士さんにオススメしたい!子どもの写真の撮り方

今日は、特に保育士さんにオススメしたい「子どもの写真を撮るときのポイント」を書きたいと思います。

書こうと思ったのにはきっかけがありまして。
先日いつも通り息子(2歳)を保育園におむかえに行ったら、先生が私に話しかけてくれたんです。

「お母さん、写真のお仕事してるんですね!わたし子どもたちの写真撮るの苦手で、全然うまく撮れないんですー。」

その言葉がきっかけで、先生に撮り方をお伝えするなら、どんなことを伝えるかなと考えてみました。
自分なりにまとめた撮り方のポイントをStand.fmで放送したところ、どこかしらの現役の保育士さんが聞いてくださって、さらには喜んでいただけて。
この記事では、聞いてくださった保育士さんからのフィードバックも含めて、Stand.fmで放送した内容を文字に起こしてみようと思います。(ちょっと加筆修正もしました)

---

さて、保育園の先生からのご相談だったので、今回は「カメラは選べない」という設定で考えてみました。
一眼レフでも良いし、スマホ、コンデジ、なんでも良いので手持ちのカメラで使える方法をお伝えしますね。

ポイントは全部で4つです。

1つめは「子どもの目線の高さに合わせて撮る」こと。
立った姿勢で普通にカメラを構えて子どもを撮ると、どうしても上からのアングルになってしまいます。そうすると、こどもの表情が分かりにくいんですよね。
そこで、しゃがんでみてもらえるとよく分かると思うんですが、しゃがむとレンズの高さが大体子どもの顔のあたりにきます。
保育園児ということなので0〜5歳の想定ですが、しゃがんでレンズを子どもの目の高さに合わせて写真を撮ってみてください。

立ったまま子どもを撮った時の写真と、しゃがんで子どもを撮った時の写真。この違いだけで写真の印象が全く変わるので、まずは試してもらえると良いかなと思います。

(↓ビフォー。身長150cmの私が立ったままの姿勢で撮影。偶然ですがビフォー写真にぴったりの怪訝な表情ですね。)

20200926-2Y7A0593のコピー2

(↓アフター。なんということでしょう!目の高さにレンズがあると表情が豊かにみえますね。)

20200926-2Y7A0598のコピー


そして2つめ。「明るいところで撮る」ように気をつけてみてください。
目安として、屋内は基本的には暗いです。部屋の電気がついていても、ちょっと暗いことが多いです。
部屋の中でも窓がある場所は、明るく撮りやすいです。窓の外からの光が子どもの顔に当たる場所が良いですね。

明るいところで撮る理由は2つあります。
1つは、単純に「暗いと表情が見えづらいから」。
もう1つは、「暗いとブレやすいから」です。

なぜブレるのか説明すると、ちょっとややこしい話になるので興味のない人は次の写真の箇所まで読み飛ばしていただいて良いのですが、

暗い場所だと、カメラがたくさん光を取り入れようとして、シャッターがおりるスピードを遅くします。シャッターがおりるスピードが遅いということは、シャッターがおりきるまでの時間が長くなります。すると、シャッターがおりきるまでの時間にカメラを持つ手が少し動いたり、お子さんが動いたりしてブレてしまいます。

というわけで、明るいところで撮る。屋内なら、窓の光がお子さんの顔に入ってくるようなところで撮ってもらうと良いと思います。

(↓ビフォー1。カーテンを閉めていて暗いのでブレます。)

画像4

(↓ビフォー2。窓が後ろにあり、顔には窓からの光が当たりません。)

画像5

(↓アフター。屋内で窓からの光が顔に当たる位置で撮影。表情がわかりやすいです。)

画像7

また、外で撮る場合は、昼間の時間だと太陽の位置が真上あたりにあることが多いですよね。そうすると顔に影ができてしまうので、良い写真が撮れません。
そこで、外で撮る時は太陽の位置も気にしてみてください。
それでも太陽の光が強くて、子どもの顔に影ができてしまうなーという時は、なるべくお子さんを木陰とか、ちょっとした影のあるところに連れてってあげてください。

ちょっと話がそれちゃいますが、保育園だとみんな帽子を被って外に出ていると思うので、帽子のつばで影ができやすいんですよね。写真を撮るときだけでも、帽子のつばをちょっと斜め上にしてもらえると表情が撮りやすいかなと思います。


そして3つめ。「連写モード」を試してみてください。連写モードは恐らく大体のカメラで設定できるかと思います。スマホでも連写できますからね。
なぜ連写モードが良いかというと、子どもはやっぱり動くのが早いです。すぐに興味が移り変わって動くので、連写しておくと良いショットを逃しません。


そして4つめ。写真を撮る時の声の掛け方です。
良い写真を撮りたいなと思うと、お子さんが動いたときに「あー動かないで!」とか「ストップ!」とか「もうちょっとこっち向いて!」とか、つい声をかけると思います。声をかけること自体はとっても良いことなんですが、あまり指示が多いと子どもも嫌になってきちゃったりします。
なので、声かけはなるべく少なめに。

声をかける時は掛け方を工夫します。
「〇〇見せて。」というふうに「見せて」という言葉を使います。
例えば、おもちゃを持ってたら「〇〇くん、おもちゃ持ってるの?そのおもちゃ見せて。」って言います。お顔が下向いちゃってる子には、「お顔見せて」といいます。「今どんな顔してるんかなー?お顔見せて」っていう感じで。「こっち向いて」というより自然な笑顔が出やすいです。

↑※現役の保育士さんからフィードバックをいただきました!
・何で遊んでいるのか、写真で伝えられるのが良い。
・子どもが「見て見て!」と嬉しそうに見せてくれる。
・「見せて」というと、中には手を顔の前に持ってきてしまう子がいるので、「何してるの?」「それ先生にちょうだい」と言い方を変えてみるとうまくいった。子によって話しかけ方を変えるようにしている。
・特に1歳、2歳の小さめの子に効く。大きい子はポーズをとってくれるので。

(↓遠足で。「何食べてるの?見せて〜」という感じで声かけ。)

画像3

あとは、どうしても動きを止めたい時には、これは私より保育士さんのほうが詳しいとは思うんですけど、遊びの中でピタッととまらせるのが良いですね。
例えば氷オニとか、だるまさんがころんだとか、先生がこのポーズをしたらピタッと止まってねというルールをつくるとかして、遊びながらピタッととまらせてみてください。結構良い笑顔でピタッとしてくれますからね。


以上、保育士さんにオススメしたい子どもの写真を撮る時のポイント4つでした!
ぜひ試して感想を聞かせてほしいです。また、こんなところが難しかったっていうのも、もしあれば聞かせてほしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?