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横田大輔+小林健太『THE SCRAP』/目は旅をする018(東京で)

横田大輔+小林健太『THE SCRAP』 artbeat publishers刊


2010年代から2020年への流れの中で、横田大輔(1983年生まれ)と小林健太(1992年生まれ)は、日本だけでなく、グローバルな視点で見ても、極めて重要なアーティストと言えるだろう。

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この『THE SCRAP』は、その2人ががっちりと組んで行った特別でレアなコラボレーション作品なのである。このそれぞれの体験は、その後の2人の「分岐点」ともなったことでも注目に値する。

横田は、アムステルダム のfoam写真美術館でも個展を行い、また国際的な賞も数多く受賞してきた。日本の写真賞のトップである木村伊兵衛賞も昨年受賞した。

また、小林健太もアメリカ、イタリア、ベルギーなどで個展を行うにとどまらず、ダンヒルやルイヴィトンのコミッションワークスも大きな話題となった。

しかし、彼らの作風は共にエクスペリメンタルであり、かつデジタル時代における写真とは何かという根源的な問いを突き付ける。

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