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IN&OUT of TOKYO 16「ジェンダーとアート(ランダムメモ)」/一日一微発見144

朦朧とする。
どこを歩いているのかしらん。
夜空を見上げると雲が見えたが、それはもう、湧き上がる水蒸気のかたまりにしか見えなかった。

たしかに道を歩いている。しかし雲は天空にではなく、地にまで這っているのかしらんと思われる。

梅雨はまったく終わらない。
誰かが、熱くなったらウイルスは自然に消えるとか言っていたのに。
東京の感染者は連日、200人を超えたままだ。

今日は京都の学生たちに向けてZOOMで授業をしつつ、東京への仕事の電話をしつづけて指示を出すという「引き裂かれた」日だった。
そして今僕は、浜松の「いま・ここ」にいる、

今日は授業でジェンダーの話をした。
「性」を語ることは、ポリティカルなことだ。
なぜなら性差別もふくめて、あらゆる差別意識は、政治システムや、書かれてきた歴史や日常的に使うコトバ使いなどの中に、固定化して存在しているからだ。

差別に鈍感で「なんで責められなきゃならないの?」という顔をする人がいる。
そんな人は、性差別が染み込んだ世界に、決して気がつかない。
性差別は、「イノベーション」とか「レボリューション」とか言うよりも大きな、人類全体がかかえる大課題なのだ。

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