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写真のおしえ(若木信吾と)/一日一微発見178

晴天。朝から写真家・若木信吾と浜松を行く。前から計画していたプロジェクトをやっとスタートさせられる。

ライダースーツの世界的メーカーであるKUSHITANIの社長が、以前、たまたまスーパースクール浜松の受講生で来てくれたので、その縁を大切にして、撮影は始まった。

本当は春にやろうとしていたが、コロナが拡大して、タイに住んでいるKUSHITANI社長が帰国できないことになり、今まで待っていたのである。

こういう時は、慌てず騒がずが良い。

朝会社に着き、社長室に案内されたら昔のアルバムをたくさん用意しておいてくれた。創業の頃の会社の姿や、浜松の人と景色が見たかったのだ。
アルバムは凄く沢山あり、ページを繰るたびに面白い。

そして、何より廊下や応接に飾られている使い込んだライダースーツがかっこよくて、若木も僕も興奮しっぱなしになった。

僕らが撮りたかったのは、ものづくりの現場だったから、風通し良く迎えてらるたのはじつに気持ちよかった。
公式的な「外」の写真は多くても、「内」の写真はなかなか撮ることは難しい。
だから、「どこを撮ってもいいですよ、自由にやってください」と言われとホッとした。
これが、浜松だ。

「内」は、タイミングや人間関係や信頼があってはじめて「写真」に撮るとことができる。

それに写真は「写真にしたい」というふみこんだ欲望がないと出現しない。
写真家がもっと撮りたい、と思わない限りうつらない。
単純な話だが、とりわけ企業の現場を撮るとなると、凄く制約がついてまわる。

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