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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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#アート

「来たるべき絵画」とは、どんなものか?「東京都展」を見て考えた/一日一微発見445

先日たて続けに、カール・アンドレ、リチャード・セラ、フランク・ステラなどの80代の「巨匠」…

100〜
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クリストファー・ノーランの「オッペンハイマー」は賞賛に値するか?/一日一微発見440

僕は今でこそ「アート」の人だと皆思っているが、基本的に編集者だし、広告やキャンペーンのプ…

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マティスからケリーへ「ひらべったさ」の快楽/一日一微発見435

まあ今から書くのは乱暴な論かもしれないし、思いつきの域を出ないかもしれないが、書いておき…

100〜
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僕にとって世界一の美術館 台北の故宮博物院/一日一微発見418

僕は台湾の故宮博物院が好きだ。 世界を旅するようになって、まず、ロンドンの大英博物館やNY…

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日本の美術をアップデートする⑨棟方志功リターンズ/一日一微発見413

竹橋の東京国立近代美術館は予想をこえて、たくさんの人々でごったがえしていた。 平日である…

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杉本博司における「アート思考」 「本歌取り」をめぐって/一日一微発見405

松濤美術館は、あらためて言うまでもなく建築家・白井晟一が設計した作品であり、美術館として…

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現代写真の、地図のない旅。行き先のない旅、についての本をまとめました/一日一微発見401

この11月の終わり頃に、僕の新しい本『現代写真』が出版社リトルモアから全国発売される。トーキョーアートブックフェアの前には、現物をお見せできるようになるだろう。 写真の神様ロバート・フランクのインタビューに始まり、ライアン・マッギンリーとの邂逅やら、自ら主宰したG/Pgallyではパリフォトやアムスのunseenフォトフェスティバルに出展して小山泰介、細倉真弓、横田大輔、小林健太を世界に売り出したり、とにかく波瀾万丈。デジタルとコンテンポラリーの流動化する中で変成する「現代

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僕の夏の課題読書②ルシアン・フロイドの評伝で考えたこと/一日一微発見400

壁に、「FLESH」とカッティングシートの文字があった。「肉か」。確かに、「これらの絵」をそ…

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ヴィジョナリーよ出でよ!! トム・ヨークとドンウッドのコラボを巡って/一日一微発見39…

最近よく思うのは、今、この世界の中で、「劣化」しないのは、優れたアーティストが生み出すヴ…

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荒川修作とマドリン・ギンズの「意味のメカニズム」という宿題を解きに行く/一日一微…

軽井沢のセゾン美術館に、荒川修作とマドリン・ギンズの問題作(ぼくにとっての)「意味のメカ…

100〜
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たかくらかずき君のNFTアート作品「ハイパー神社」のこと。そしてネクスト!/一日一微…

NFTアートのプラットフォームであるTRANSFORM ARTのスーパーバイザーをやっている。 第一弾ア…

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裸の眼で見る⑤「舵手」と名づけられたクレーの絵を何必館で見た/一日一微発見394

僕の師匠の一人である詩人・田村隆ーの口癖は、「人間は与えられた目玉を肉眼にしなきゃならな…

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「人類のアートと宇宙のモラル」蔡國強における「アート思考」を考える/一日一微発見3…

国立新美術館で開催中の蔡國強の展覧会「宇宙遊 <原初火球〉から始まる」は、近年行なわれた…

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ハイパーピクチャーズ①なぜ今、「絵画」についての考えをシフトしなくてはならないのか?/一日一微発見388

さて、今から断続的に書き綴られるのは「絵画」と「写真」をめぐる試論である。 写真が生み出されたのは今から200年ほど前のことであり、そこからこの物語は始まるわけだが、それの前史をデイビッド・ホックニーのような人は、「絵画」の歴史が隠してきた「カメラオブスクーラ」の「事実」「前史」を著書『絵画の歴史』という本によって克明にあばいてきたことも考えに入れておいた方がよいのかもしれない。 目に見える光景を、固定した画像として手に入れたいという欲望は写真が発明される以前から、ずっと人

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