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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい… もっと読む
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ… もっと詳しく
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#編集者

編集者の修業時代の話 雑誌『匙』について/一日一微発見425

昨夜は嵐のように強風が吹いた。今年一番の寒波で日本中が冬や冷え込みに襲われているようだ。…

100〜
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逸脱する編集08 ジャン=リュック・ゴダール/一日一微発見423

ジャン=リュック・ゴダールよ永遠に。2022年に91歳で、ある意味で彼らしい安楽死を選んだ。 20…

100〜
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進化する編集③インタビューにおける「速さ」「深さ」「オープンネス」の技法について…

編集をしていて思うのだが、「同一性」(これとあれは似ている)というアナロジーのはたらきを使…

100〜
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「流動体」としてのアートをキュレーションする。NEOTOKYOZINEの新作/一日一微発見409

コンテンポラリーアートの醍醐味は、それが既成の定義やジャンル分けや、解釈や文脈から「逸脱…

100〜
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逸脱する編集06 ダイアナ・ヴリーランド/一日一微発見408

美は異端であり、平均的なものではあり得ない。 編集は話せばわかるものではなく、反対されて…

100〜
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逸脱する編集04 ロベール・デルピール/一日一微発見365

「逸脱する編集」の4回目では、このシリーズで初めて「編集者」をとりあげたい。ロベール・デ…

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シュールなキュレーションの誘惑(カカオの記憶、あるいはカカオが見せた夢)/一日一微発見364

不思議な御縁で、神戸にあるフェリシモチョコレートミュージアムのキュレーションを担当することになった。僕をよく知る人でも、僕が「チョコレートとアート」の展覧会を手がけるようになるなんて奇妙に思うかもしれない。 しかし僕は実はチョコレートは好きだし、思い出もたくさんある。 なかでも 一番はロラン・バルトが少年時代に過ごしたバイヨンヌに行ったときのことだ。 バイヨンヌはスペインのバスクとの国境近くの町で、バルトは自著の中でも街中がチョコレート のかおりがすると書いている。 バ

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junaidaの絵には魔法がある/一日一微発見351

junaidaに最初に逢った頃から、彼の絵には特別な魔法があるな、と思っていた。その頃、多くの…

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この場で考え、即行すること(ヴェニスで考えていること)/一日一微発見336

よく「計画がない」と怒られたりする。まぁ、計画はないことはないし、極論すればずっと考えて…

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ゴダールよ永遠に(チューリヒの宿にて書く)/一日一微発見335

小鳥たちが小さな庭で騒いでいる。 ここはヒッピーぽいオープンな飲みの場所で、僕ら(僕と妻)…

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『植物の生の哲学』を読んで考えたこと/一日一微発見263

確実に僕らの世界は、AIとの「共存」へと進んでいく。もうそれは不可逆だ。 つくづくそう思う…

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フィクションの効用の季節がやってきた/一日一微発見184

僕は毎年末、奈良の神社や寺を巡礼し、行きつけの呑み屋で早い時間からのむ。 身も心もきれ…

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動的であることの大切さ(名和晃平と京都のsandwichで)/一日一微発見181

今年1年は、コロナにまみれた年だった。 海外では、つい先日ワクチンの接種が始まったか…

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コロナの時をのりこえ生きていく(絵本作家ジュナイダとの午後)/一日一微発見180

「僕は、いっつもひきこもっているようなものだから、今年コロナの期間中、絵ばかり描く毎日でしたよ。」 ジュナイダは、コーヒーをのみながらそう言った。彼が奥さんと2人でやってきた店Headgehogから南歩いて数分のところの誠光堂書店の隣の喫茶店で、僕らはもう3時間近く話している。 「2年くらい会ってなかったですねー」 とジュナイダは笑うが、彼はちっとも変わらない。 先週会ったばかりのような気がする。 先日、彼は最近刊の絵本『怪物園』(福音館書店刊

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