シュールなキュレーションの誘惑(カカオの記憶、あるいはカカオが見せた夢)/一日一微発見364
不思議な御縁で、神戸にあるフェリシモチョコレートミュージアムのキュレーションを担当することになった。僕をよく知る人でも、僕が「チョコレートとアート」の展覧会を手がけるようになるなんて奇妙に思うかもしれない。
しかし僕は実はチョコレートは好きだし、思い出もたくさんある。
なかでも 一番はロラン・バルトが少年時代に過ごしたバイヨンヌに行ったときのことだ。
バイヨンヌはスペインのバスクとの国境近くの町で、バルトは自著の中でも街中がチョコレート のかおりがすると書いている。
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