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『植物の生の哲学』を読んで考えたこと/一日一微発見263

確実に僕らの世界は、AIとの「共存」へと進んでいく。もうそれは不可逆だ。

つくづくそう思う毎日だが、この間ジェームズ・ラブロックの『ノヴァセン』を1年ぶりに読み直して気づいたことがある。
この本は、AIがさらに進化し、人類は超知性体に地球の主の座を明け渡す。でも心配するな、という本であった。

ラブロックはエンジニアだし、リアリストだから、迷いなくこうなる、と書くところが面白い。
と同時に奇妙なことに気がついた。

僕は坂本龍一さんのオペラ『LIFE』の時に、制作スタッフ的に動いていて、ラブロックのインタビューを英国南部の彼らの家に取りに行ったことがある。

彼はNASAのパテントからの収入などで暮らしているので、人里離れた自然満載の広大な土地に住んでいる。自然のままの中のコテージに妻と住んでいる。
ワイルドネスの只中にいる?

しかし『ノヴァセン』には超知性体の話は出てくるが、全く「植物」の話は出てこなかったと気づいたのである。

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