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15/ミッドサマー

本日6月21日から、季節は夏至だそうだ。

季節柄に合わせたわけでも何でもなく、
昨日「そうだ、ミッドサマー観よう」と思い立ち
Amazonでレンタルして鑑賞した。

「ミッドサマー」とは、2020年に公開された
アリ・アスター監督の映画作品である。
アメリカの5人の若者が、北欧の僻村で行われる夏至祭に参加する、というなんだか朗らかなストーリーだ。

昨年からこの映画の前評判だけ聞いていて、
ずっとスクリーンで見たかったのだが
確かコロナが怖くて結局行けなかった。

先にYouTubeで公開されていた
アリ・アスター監督の卒業制作作品を見たのだが
めちゃくちゃ狂った内容でゾクッとした。
お話の流れは「息子が父親を犯し続けるのを母親は見ないふりをし、いずれ家庭崩壊する」
なんでこんな内容を作品にしようとしたのかと、その時点でちょっと癖が強い人だな、と思った。
内容はともあれ、問題は演出の仕方が、精神の柔らかいとこをつついてくる感じでたまらなく気持ち悪かった。

表題の「ミッドサマー」は、その独特の演出にさらに磨きをかけた作品だった。
これから作品を鑑賞する方のために細かいネタバレは避けますが、、
割とキツめなゴア表現や直接的な性的シーンが多く出てきてショックな内容の連続なんですけど、
村の人たちの異常性がうまく演出されていて「まぁ、そういう文化だしな...」ですんなり納得して受け入れてしまう自分が怖かった。
主人公の精神状態が画面の隅々に演出されていて、恐怖や悲しみ、喜びまで、映像で表現しきってるところが面白かった。
結末をハッピーエンドととるか、バッドエンドととるかは観る人次第だと思いますが、主人公がめちゃくちゃいい笑顔だったので私はハッピーエンドだなぁと思います。

人におすすめできる作品かと問われると
こいつイカれてんな、と思われること必至なので
あえてオススメはしないでおきます。

私は好きな映画でした。

でも。
精神状態がおかしい時に見る映画じゃなかったのかな?とも、思います。

今みるべきじゃない、こんな精神状態で見るべきじゃない、ってのに、やたらこんな時に限って鬱々しい作品見ちゃうんですよね~

この前も、「おやすみプンプン」を一日で読破してしまいました。

今見るべきではありませんでした。、

これは精神的な自傷行為になるんだろうか?


ショッキングな作品を通して、悲しい、悔しい、恐いという負の感情が湧き上がると、つらくて嫌なはずなのに「気持ちいい」と思ってしまうことがあります。
誰も救われないバッドエンドとか、NTR作品とか
後味がとても悪いんですけど、何故か快楽物質が出てしまう。
昔、自傷行為をしていた頃も、痛くてつらかったのに、何故か気持ちよかった覚えがあります。
それとちょっと似ている気がする。

これが今以上に精神状態を悪化させるのか、
はたまた治癒へのプロセスなのかはわかりません。

しかしながら
「映画でも見てみるか」
と思えたことは私にとってはいい兆しだな、と思ってます。

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