心配性でオタクな私がPMSが酷くて、病院に行ったらリューブリン注射をすることになった話

第一章 どうしてこうなった


「生活に支障が出てるんです…。」
これは、婦人科で背後に闇を抱えているかのような風貌で先生に訴えかける私。
子供を二人授かり、子育てに忙しい毎日の30代前半。楽しくて幸せな毎日の反面、一人目の時も思ったけど、子供と会話が成り立つようになるまでの自分の精神の壊れ具合は、さながら魔術師に呪いでもかけられたかのようにオカしなものだった。自分の感情がコントロール出来ずに涙が止まらなくなったり、謎のめまいにおそわれたり…。そこにプラスして生理によるPMS症状で月の半分以上は普通じゃない身体&精神症状である事は確定事項。当時の私は変に真面目で”高パフォーマンスに動けない自分は駄目だ!”なんてさらに自ら心にも負荷をかけていた。このストイックさがプラスに働けばいいが、そんな事はなく、あまりに辛い症状に婦人科の門をたたいたのだった。  

ーーー今更ではあるが、初めにお伝えしておきたい。
このストーリーは実際に私が経験したものだが、注射の副作用などは人によって様々のようだ。なので、あくまで一つの例として読んで頂けたら嬉しい。
では続きを書いていくとしよう。

第二章 ってワケ。

実は一人目の出産後もPMSに悩まされ、婦人科に行き検査したことがあった。そこでは産婦人科のみの病院であったこともあり、血液検査とエコー検査のみ。結果はホルモンの数値も悪くないし子宮にも異常はないから漢方でも飲んでみれば〜?な回答。この精神状態と、下腹部の膨張感や頭痛に世の中の女性は普通に耐えて仕事や育児をしてるのか???レベルカンストしてる??なんて思っていた。長子と会話が出来る3歳ごろには少しマシになったが、また二人目が生まれてもっと酷くなり、こんどは大きな総合病院の婦人科にかかってみることにした。
「先生…生活に支障が出ているほど酷いんです。」
「そうですか。では色々精密検査をしてみましょう!」
先生は辿々しく話す私の話をしっかりゆっくり聞いてくれた。それだけでも有難いところだ。そしてCTの検査と血液検査。CTは造影剤を血中に投与した。造影剤は注入すると体がふわっと暖かくなって不思議な感覚だった。厨二病な私は”内なるチカラが目覚める時…”なんて一人脳内でテンションハイだったワケだが撮影が終わる頃にはもとの末端冷え性な自分の体に戻っていて、ちょっと切なかった。
一週間後、検査結果を聞きにいくことに。
「うん。子宮後屈と、子宮が大きいね。子宮腺筋症でしょう。」
ホルモンの数値も悪くなく、炎症が起きてるわけでもない。でも子宮が大きく通常はお腹側に子宮は来るところが、腸の方に向いていて腸を圧迫しているような状態だった。
「は、はあ。」
ピンと来てない私はフワッとした返事を返す。
「うーん…ピルを飲んでみるのも手だけどね。」
「すみません…嘔吐恐怖症でして、気持ちが悪くなるとパニックになってしまうのでそれはちょっと。。」
「そうだねぇ…。」
色々と注文の多い体に先生も唸っている所に、私は家族と相談してきた事を打ち明けた。
「先生、私、子宮、取っちゃいたいんです。主人とも話して、もう子供も考えてないし、月の半分も酷い精神状態なのはとても耐えられなくて。」
先生も少し衝撃的だったのかシーンとした空気がよぎる。
「…そっか。でももう一つ方法もあるんです。リューブリン注射ってのがあってね。これで一時的に生理が来なくなるし、子宮を小さくしてくれる効果もあるんだ。考えておいてください。」
”リューブリン注射”。生まれて初めて聞く言葉に心配性な私は敏感に反応した。帰って速攻調べよう。  続く


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