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普通のおじさんが税理士目指して25年もかかっちゃった件#30

いよいよ最後の週末です。来週はオリンピック見ながらアルコールを摂取し、色々回想しながらボーッとする週末が待っています。
写真(ボケボケ写真ですみません。撮り直せッて?)は合格したらだるまに目を入れる、そんなことしたくて大きめのダルマが欲しかったのですが買いに行くチャンスがなく、そしたら奥さんがくれたダルマです。ダルマおみくじみたいなやつでした。まだ目は入れてませんね。合格駒と祝合格駒は天童市へのふるさと納税をすると後日アンケートが送られてきまして、その回答のお礼品です。皆さんも天童市にふるさと納税するとゲットできると思います。ご自身で三文字まで指定できますので年に1個づつ、家族全員分揃えるとかもありかと。表(裏?)の文字も5種類くらいから選べたはずです。将棋はやらないのですが縁起が良い、とあったのでその駒を選択しました。
ちなみに「祝合格」が2回目(2年目)のもので、既に「合格」は彫ってもらっていたのでなんて彫ってもらおうかと。当初は「願合格」とか「祈合格」にしようかと思ったのですが、イヤイヤ、受かるんだから祈っちゃダメだろう!と祝にしたんです。そしたら合格しました!気持ちって大事ですね。
今回で試験ネタ期間終了です。次回以降は今の「わたし」の現状なんかを投稿していきたいですね。


「わたし」の試験前

「わたし」は試験前1週間はお休みをいただいていました。最初は先生から自分も休んだので「わたし」さんも休んで良いよ、的な感じでしたが8月に重たい決算が含め4件あり、とある年に3日前からしか休めない状況でちょっと切れましたね。受けない人は無責任なので先生から「休まないの?」と言われ、切れ気味に「休めないですよねッ!?」と返したことを思い出します。そんなことから1年間通して事務所に尽くしてきた(こんな「わたし」を使ってくれている先生には感謝していたので何の文句もなく、言われるがまま働いでいました。仕事好きな先生だったので途中からお盆休みもなかったなぁ。当然有給休暇も使ったことありません)ので年1回は自分の事を優先する!!との気持ちになり、ここは譲れませんでしたね。
それでも「わたし」は恵まれていたと思います。試験前日まで休めない人も多いですし、別の事務所時代の上司も試験前日のみ休んでいました。それでも1日は休む、それは上司の意地だったそうです(後で聞きました)。でも受かる人は受かるんですね。前日まで仕事していた同年代の社員は「わたし」と同年に消費税法合格で官報に載りました。仕事に追われている方、安心してください。受かります。
1週間何をしていたかというと感覚を鈍らせないように総合問題を1問ないし2問。あとは自分の計画に従って理論回してました。計算はさらっとやって答え合わせもあんまり深追いしないで解きながら計算パターンで不安だった部分の再確認くらいで終わりにしてました。この時期計算で深追いしても時間ばっかりかかって実力は身につきません。忘れている部分の再確認くらいですね。直前期の問題は皆さん仕上げてくるのでこのあたりの問題を解いてました。初見から合計すると直前期問題は4回くらい解いたかな。
どうでも良いことですが落ちた時のこと考えて問題を残していたりしてません?「わたし」もそうしていた頃もありました。でも最後の2年はバンバン捨ててました。確実におさえた総合問題をビリビリ破いて捨ててました。やった!という達成感が得られます。あ、出来ないのに捨てちゃだめですよ!自分自身でOKを出せたものを捨ててました。直前になると大分問題も減り、さらにその中でも問題部分にコメント残して間違えノートにしてそれ以外は捨ててましたね。
理論はひたすらクルクル個別を回すほか応用理論テキストの問題を読んでの書くべき部分のピックアップをしてましたね。ちなみにこれ、相続税法です。科目によっては違うアプローチかと思います。

「0(ゼロ)」と記入なしは違う

事務所の先生に申告書作成について「ここ、0(ゼロ)入れてください」と指摘受けることがよくありました。システムの都合上入れられないこともあるんですが先生曰くゼロは「(ここに入れるべき値は)ない」未記入は入力漏れなのか「ない」のかわからない。税務署にもわかるように(申告書を)作って、とのこと。
予備校でも似たようなことを言っていた講師の方もいましたが申告書をチェックする立場になるとああ、なるほどな、と思うことがあります。
まして税理士試験では試験委員に自分の回答をアピールする必要があります。該当するものがない、ならゼロを入れて、なんならコメント付けておくべきで採点する側からすると手を付けてなくて未記入なのかの差がわからなないですよね。相続税の非課税財産でよく仏壇とかでるんですが、きまって「仏壇は相続税の非課税(財産)」ってコメント入れるんです。計算結果としては仏壇を入れなかったことで数値は合うかと思いますが、ピックアップを漏らしたのか、敢えて入れていないのかこれって差がつくべきですよね。究極な話をするとこのコメントも「仏壇は相続税法第12条1項2号の規定により非課税」と書くべきなんでしょう。実務上は条文番号はよく出てきますしそれを根拠にしますから。でもそれはさすがに酷なので究極にはしょったコメントを予備校は教えているのだと思います。講師から根拠法令(条文)番号まで憶える必要はありません、とはいわれますが余裕あれば憶えるべきで少なくとも法人税・所得税・相続税は本法か措置法かは押さえないとまずいですね(それがわかっていないと解けない問題もある)。

税理士試験の目的

税理士試験とはなんでしょう?「わたし」もこれを通過して税理士に登録することができました。でも試験問題でこれって差をつけさせるためだけの問題じゃね?と思ってしまう悪問があったりします。税理士試験ってなんなんでしょう?
実務上特に試験を意識する瞬間もありませんし、むしろ日々は試験では出ない複雑な内容から自分で答えを作っていかなくてはなりません。
60点以上で合格なので点数取れば良いだけの話です。が、クライアントの前でどうしてそうなるのか、そうすることで税金(税額)はどうなっていくのかわかり易く、瞬時に説明しなくてなりません。試験はそのための訓練かなと。
「わたし」が法人税法に合格した年の計算問題ですが予備校での練習問題ではたいがい〇〇株式会社の下記資料に基づき令和〇年の法人税額を根拠を示して計算しろ。みたいにありますよね。この年の法人税はうろ覚えですがこんな始まりだったと記憶しています。
「税理士のあなたは顧問先の○○株式会社〇年の法人税について相談を受けています。下記内容を顧問先にわかり易く説明したうえで法人税額を計算しなさい」
こんな感じだったかと。おそらくその年の試験委員は単なる計算問題ではなくて税理士としての資質を問う問題です。単純に税額計算すすればよい、ということではありませんよ。というメッセージだったのではないかと。いわれるとおりちょっと丁寧にコメントを書いたのを憶えています。
例えば、よく社長から「いくらまでのものならすぐ経費にできるの?」と聞かれますよね。
「御社は税抜計算してますので本体で30万円未満、299,999円までのものです。応接セットみたいなものは一体で計算するので椅子とテーブルを別にしちゃ駄目ですよ。あ、それとその年マックスで300万円までなんでいっぱい買いすぎちゃだめです。レンタル用のものは規制があったと思うので後で調べて連絡しますが何買う予定です?」みたいな会話をしますよね。これを試験委員にわかるようにコメントを残すべきなんでしょう。
相続税で18歳未満の人や障害を持った人が相続、遺贈をうけた場合は未成年者控除とか障害者控除とかあるんですけど、条件によってはこの適用を受けられないんです。この場合、控除金額欄にゼロを入れておけば該当なしと判断していることになるかもしれません。が相続人から当然「え?どうして?」と聞かれたときには「この方は16歳で相続財産貰いましたが相続人ではないので未成年者控除の対象にはなりません」って説明しますよね。この説明が必要、ということでしょう。

あとがき

やべ!3,000文字を超えてます。試験間に読まれた方、お時間をとらせてしまい申し訳ありません。
1点でも多く取って合格目指してください。ただ、頭のどこかでこの問題文の会社や人がご自身のクライアントだった場合には何をどう説明するかなということは気にして欲しいですね。簿財だとそうはいきませんけど・・・。
まずは無事に試験会場に到着すること。フランスのTGVでしたっけ?ケーブル焼かれて動きませんでしたよね。余談ですが、むか~し日本でもケーブルを同時多発的に切断される事件、あったんですよ。何と言っても熱中症!!これ本当に気を付けて!!!では。皆さんがご自身の最高のパフォーマンスが発揮できることをお祈りしております!!

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