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亡くした母と生きるイメージをする旅その1。わたしはぬか床。の巻。

みなさまおこんにちは〜。
ときめきとわくわくをサポートするあなたのドーパミン、心理カウンセラーのイチカです。



おかーさんとお茶してきました。

どういう経緯でこうなったのかはこちらに詳しく。
幼い頃に亡くした母のイメージを取り戻す旅をはじめたんです。

今日のえじきはとこちゃん。

ブログに「やる気がないんです」ってタイトルをつけるあたり、めっちゃゆるんでるすてきな女性。

「待ち合わせてたお店がもう閉店の時間やわ、ほか探すわ」
「ファストフード店が静かでいいかも」

メッセージが届く。ときめく。

わたしは今、おかーさんと待ち合わせをして、ファストフード店に行くのだ。


座っているとこちゃんを見つけて、手を振る。
手を振り返してもらう。

おかーさんにしては若い。
とこちゃんがむかしヤンキーやったとしたら、ありえるかもしれないがそれはない。

とこちゃんはやわらかであったかい大きい目を持っていて、ときおりいたずらっぽく笑っては綺麗な弧を描く。

一緒にレジに行って、なにたべよっか、コーヒーはブラックなんや、一緒やね、などと話す。

う〜、テンション上がる。ときめく。



わたしは8歳の時に母が入院して、10歳で亡くして、そこから泣けなくなっちゃって、だから、おかーさんとしたかったことをいろんな女性と経験して、閉じ込めた気持ちを取り戻したくって、とこちゃんに会いに来たんです。などと色々聞いてもらう。

生まれ育った新潟を20歳で出てきたこと。どうして大阪を選んだの?聞かれて、それは仕事があったから、と答えたのだけど、まだまだ理由が出てきた。

田舎の濃密さがイヤだったの。

小学校5年生のときに、見ず知らずの新入生の1年生の子がわたしを指差して「あっ、おかあさんがいない子だ」と言ったことがあった。
あなただれ?どうしてわたしの家族のことを知ってるの?あなたのご両親はどうしてわたしたちをワイドショーみたいに扱って家族の話のネタにするの?

もちろんやさしいひともたくさんいたんだろうけど、世界を憎みたかったわたしに充分な理由となった出来事だった。

いやだ、こんなところ。
そう思いながら育っていた。

大阪なら、笑いに変えてくれるかもしれない。
たいへんやったねー、っていっしょに泣いてくれるかもしれない。

大阪という街がもう、でっかいでっかいおかあさんのようなイメージがあった。

20歳になって、求人雑誌に載っていた仕事の面接を取り付け、なんの躊躇もなく電車に乗って大阪に来て、そのまま住み着いた。


「すごい行動力やねえ」

って、とこちゃんは言ってくれる。
とこちゃんも、心理カウンセラーで作家の根本裕幸師匠のお弟子だ。わたしには2期の先輩にあたる。1期と2期は東京の神楽坂のお師匠のオフィスで講座を行ってたから、大阪人のとこちゃんは半年間毎月2日間、東京に通っていたことになる。
保健師さんという、ほんとうに立派な、わたしもむかしとってもお世話になった、世の若い母にとってもありがたい感謝しかない仕事もしながら。

とこちゃんこそすごい行動力なのだけど、そんな人にほめてもらえて「ああそうなんだな」と感じた。
そぉか、わたしは行動力があるんだ。

すとーんと落ちる。

誰に褒めてもらっても「いえいえぜんぜんまだまだもーやめて」ってなってしまうのに、おかーさんの言うことならなんでも聞けるのかしら、わたしは。

「イチカちゃんの判断は大正解やったんや」

「だいじょうぶや」

「いいねん」

「なんの根拠もなくっていいねん」

「なんにも鎧つけなくっていいねん」

「なんにもできなくってもいいねん」

「がんばったらあかんで」

「すぐがんばろうとするねんから」

とこちゃんの言葉のシャワーが光となってたくさんたくさん降り注ぐ。

いいの?
いいねん。
いいねんね?
いいねん。
がんばらなくっていいの?
いいねん。
なんにもいらんねん。

わたしが自分で培養してきた、「わたしは毒で、いつも間違えるし、人の害になる」という思いが洗い流されていく。



ふと思い出したように、とこちゃんが話をしてくれる。

あのね、わたしね、ぬか床をつくってるねんね。
ぬか床作ったことある?あれ、失敗するやない?水がいっぱいでちゃったり、かびがはえたり。
でもね、あれは、失敗やないねん。

失敗やないの?と聞くわたしに、ふふふ、ととこちゃんはゆったり笑ってひと息つく。

水が出たら、ぬかを足したり塩を足したり、にぼしを足したりしたらいいねん。
かびがはえたら、かびを取ってすてて、それもぬかとか塩とか足して、よぉく混ぜたったらいいねん。
そうやって育てるねん。
人もおんなじやろ?

じぶんにも、子供にも、そぉやって手をかけて育てるねん。
そしたら、おいしくなるねん。

あーわたし塩足らんな〜
ぬかも足したろかな〜
唐辛子入れたろかな?

ひともそぉやって、おいしくなっていくねん。
失敗なんてないねんで。

完璧主義のわたしを見透かされたと感じた。
そっかあ。
そっかあー。
わたし、失敗作やないねんや。
わたしの子供たちも、失敗作やない。


ぬか床つくろうかな。

「がんばったらあかんで」

あ、ホンマや、あはは。
絶対わたし、がんばっちゃう。やめとこ。


話はいつしか反抗期の話になる。
うちの娘がね、今日はじめてわたしを無視したの。「おはよう」って言ったら無視したの。成長してるでしょ!

息子がねー。
娘がねー。

って、聞いてもらって、それは息子くんはがんばってるねー、娘ちゃんもすごいねー、それは心配やな、先生に言っていいよ。たくさんの言葉をもらって、突然涙があふれてきた。

わたし、ずーっとずーーーっと、
娘ちゃんがお腹に宿ったその日から、
おかーさんに子供たちの話を聞いてほしかった。

生まれた瞬間からものすごい太陽のパワーがあるところとか、くっきりふたえなところとか、とんでもなく可愛いところとか、食べなくて悩んだこととか、心配だったこととか、聞いてほしかったの。
ママ友から里帰りの話聞くの辛かったの。
わたし、18年間ずーーーーーっと、わたしの子供たちの話を、おかーさんに聞いてほしかったの。

お弟子の先輩で、おなじようにがむしゃらに武闘派ママとして生きてきて、お師匠に救われて、智慧と仲間を求めてお弟子になって、一緒に悩んだり成長したりを先に体験してはる女性。
それってなんか、もう、わたしにとっては家族みたいやねん。

他の誰でもない、とこちゃんに聞いてもらったから、こんなにすとーんとすなおに聞けた。

なぜか子供の話をひとさまにはなかなかできないわたしが、とこちゃんだから、すこーんとたくさん湧き出るかのように話ができた。


わあどうしようわたし、夢がかなっちゃったー。

涙と鼻水まみれになったところで、ファストフード店の店員さんが「あと5分で閉店なんです〜」と声をかけてくれる。

この店員さんもわかいむすめなのによぉ気のつくホスピタリティあふれる笑顔のすてきな方やった。なんやわたし恵まれまくりやな。

お別れする改札で、とこちゃんに「ハグしてほしい…」と照れながら伝えてそれが叶ったわたしのよろこびをあなたにも感じていただきたい。

とこちゃん、
そして、とこちゃんに会いに行きなよ、と背中を押してくれたきなちゃん、

ありがとう。

ありがとう。

もぉ一回貼る。


葉っぱさんカウンセラー


K!naCoカウンセラー



癒されると、うごけるようになるんだね。わたし、実証したよ。


ありがとうとこちゃん、わたしぬか床として生きるー。


本日のドーパミン

●ひとりで動くには限界があります。
●っていうより、ひとに助けてもらうと、拍子抜けするくらいらくちんにやりたいことができたり、願いがかなったりします。
●ひとがこわいあなたは、たくさんの我慢をしてきました。それはあなたがたくさんの愛を持っているひとだからです。
●とこちゃんに話を聞いてもらった翌朝はお肌の透明感が増してもちもちでした。
●カウンセリングはアンチエイジング。


読んでくれてありがとう。
すてきな今日を、あなたもわたしも。



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