我慢して爆発してしまう恋愛をやめたい
こんにちは、カウンセラーの市川亜希子です。
本日のブログは、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」にお寄せいただいたご相談におへんじです。
どなたでもご利用いただけますので、よかったらいつでもご相談くださいね。
さばとらさんこんにちは。
カウンセラーの市川亜希子と申します。
マルシェにご相談ありがとうございます。
「さばとら」さんって、可愛いマルシェネームですねえー。
ねこと暮らしつづけて30年の私にはたまらないおなまえです。
「自分がどうしたいのか」わからないと気づいた時からあなたは自分軸です
さて、今回さばとらさんが書いてくださったお手紙、とても混乱しておられる様子が丁寧に書き込まれていました。
そこに、今度こそちゃんとご自身の気持ちに寄り添おう、向き合おう、という決意をつよくつよく感じました。
変わりたい、パートナーとふたりでしあわせになりたい!
というお気持ち、しっかり受け取りました!
最後に書いてくださった「自分はどうしたいのか」という一文がお手紙のなかで浮き出して、とても輝いていました。
いろいろ思うようにいかないなかで、
「私はどうしたいんだろう?わからない、わかりたい」
と四苦八苦しておられるさばとらさんの姿が目に浮かびました。
恋人が、
昔の恋人が、
母が、
と書かれてからの「私は」ということば、私は感激しました。
「自分がどうしたいのか」わからないと気づいた時から、あなたはすでに自分軸で生きるしあわせへの旅をはじめたんですよ。
今から私の駄目駄目な実体験をもとにして、その旅のしおりを作っていきましょう。
酔って爆発するのはなぜだろう?
さばとらさんがご相談をお寄せくださってからひと月経ちますが、
また、さばとらさんが恋人と約束した時間の期限がせまっているかと思いますが、
このひと月、いかがお過ごしでしたか?
お時間経っているし、いまさらお返事差し上げてよいものか…と悩んだのですが、
「酔って恋人に大爆発」
という、とてもひとごととは思えない状態におられるあなたを過去の私と重ねたもので、お手紙を差し上げた次第でございます。
酔って、ふだん言ってはいけないと我慢してたことをぶちまけてしまう。
しかも、我慢してたぶんおおげさに、10割増しで言っちゃう。
ふだんニコニコしてものわかりのいい女ぶってたのに、正反対の鬼女みたいな形相と口調で言っちゃう。
責めたくないのに、ぜんぶあんたのせい!みたいな言い方をしちゃう。
あるいはそういう言い方を回避するためにややこしくねちっこいイヤミな言い回しになっちゃう。
ってのが過去の私で、今もひどく疲れてしまったとき、たまぁにやってしまうんです。
私がどうしてこんなことをしていたのかというと、こんな理由からです。
「たったひとりの大切な存在として愛されたい」
そして、私は自分自身そのままだと絶対にその願いは叶わないと思っていました。
自分を抑えて「愛される人」のよろいを着込む
そんなわけで、恋人といるときは「たったひとりの大切な存在として愛されているだろう女性」を演じていました。
いろんな恋愛本やネットの恋愛マニュアルを読みあさって、
「LINEの返事を求めてはいけない」と書いてあればそうしたし、
「忙しい彼を束縛してはいけない」と書いてあればそうしたし。
あとなにがあったかなー、ああそうだ、
「セックスのあとで甘えてはいけない」っていうのを鵜呑みにしていたこともありました。
これらの私の行為にはあるひとつの共通点があるんですが、さばとらさん、お気づきになりましたか?
マニュアル通り?
うん、そうです。
ここには、「私の気持ち」というものがありません。
そして、男性性というものは「惚れた相手が感じている気持ち」を何よりも重視します。
私はいつも「マニュアルが正しくて私の気持ちは間違っている」って自分をジャッジしていいました。
これはだから、愛されたい私がとってはいけない、間違った手段だったんですね。
自分の気持ちがマニュアルに書いてあるとおりにならないと、こんなふうに感じて自分を責めていました。
自分を抑えてマニュアルさえ守っていれば愛してもらえるとかたく信じて、
「愛される人」というよろいを着込めばいいんだ、って思っちゃったんです。
よーし、これで完璧!これで私は愛される!
って思ったものをしっかりと着込むんですけど、このよろいは実に重たくて重たくて…。
疲れていたり酔ったりすると、勝手に脱いでしまうんですね。
じゃあ疲れないように、酔わないように、って気をつけるんですけど、それでもやっぱり恋人といると、なぜか脱げてしまうんです。
人間って、残念ながら、ほんとの自分を閉じ込めることはできないようになってるんですねぇ…。
愛される自信がないから証明して欲しくなる
さてさばとらさん、さばとらさんにはたいへん失礼なはなしなんですが、あなたにも私と同じように、ご自分の気持ちやこころを閉じ込めて、マニュアル通りに生きようとしておられるように感じました。
マニュアル通りだと、一旦は安心しますよね。
LINEの頻度、デートの際のお金の支払い、それで恋人の愛情がわかるのならとても安心できますよね。
マニュアルにはほーんと、そういうことがたくさん書いてありますもの、〇〇ならあなたは大丈夫!みたいな。
「男性は好きな女性にはどんなに忙しくてもLINEする時間をつくりだす」とか、
「男性は好きな女性にはカッコつけたいからワリカンにしない」とか。
たしかに、たしかに、そういう面もあります。
が、そういう面じゃないところもあります。
こういうマニュアルって、私たちがこう言われているのとおんなじだなぁって思うんです。
「本当に俺のことが好きならいつでもにこにこ喜んでセックスに応じてくれ」
愛しているなら疲れてるときも悲しんでるときも苦しんでるときも俺を大好きだという気持ちを証明しろ。
そんなものは愛じゃねえ、ワガママっていうんだ。
こうやってひとの言葉としてみるとわかることなのに、私はそうやってマニュアルに沿うことで愛情を証明しようとしてました。
同時に、私は証明した、だからあなたも愛してるって証明してよ!って要求してもいました。
これは頭で考えて行動した結果、
感情より思考を優先させた結果、
男性性を使って恋愛をしようとしていた結果です。
男性性優位な人に対して、男性性で接していたわけなんですね。
男性性優位な人には女性性でふれてみましょう
LINEの頻度クリア!
ワリカンの金額クリア!
よし、結果を出した、愛されてるミッションコンプリート!
過去の私はそんな感じでした笑
感情を感じたりしちゃいけない、頭で考えてマニュアル通りにしなきゃいけない、って思ってるわけですから。
じゃあどうしたらいいのか、って悩んだりカウンセリングを受けたりして色々と取り組みつづけた結果、
ちょっとずつ、女性性を出していく練習をしたんです。
女性性の最大の特徴というのはよろこびたい性質を持っていることなので、恋人がしてくれたことにいちいち大袈裟によろこんでみる練習をはじめてみました。
恋人がLINEをくれた。
わあ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
うれしい♡♡♡♡♡♡♡
大好き♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
恋人がごはん代を多めに払ってくれた。
えー♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
ありがとう♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
おいしかったねー♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
いやー、男性性優位なころの私が読んだら、スマホを壁に投げつけそうな文だ笑笑
♡とかつける女、なんやねん!!!あほちゃうか!!!って思ってました。
別に♡をつけなくてもいいんですが、つけると自分に魔法がかかるというか暗示がかかるというか、
感情を感じやすくなるんですよ。
なぜか恋愛マニュアルっていうのは「感情を抑えろ、コントロールしろ」みたいなものが多いように感じます。
特にネガティブな感情は絶対に出すな!って。
確かに、ネガティブな感情をぶつけられるのは誰だって嫌ですよね。
でも、感情って選べません。
勝手に感じるもの、雨が降ったり太陽が昇ったり海の潮が満ちたり引いたりするのとおんなじものなんですね。
だから、ポジティブだけ感じてネガティブはスルー、なんてことはできないんです。
そうしようとすると、ぜんぶ感じなくなるんです。
感情を閉じて、数字やお金、目に見える結果で物事を判断するんですね。
自分の心も、人の心も。
愛されていることを受け入れる準備をしましょう
さて、ここまで私の経験を織り交ぜていろいろ書かせていただきました。
これ、さばとらさんがご自分の気持ちがわからなくなった理由を書いてきたつもりなんですよ。
さばとらさんは、ご自分の感情を閉じ込めることが愛することだと思われました。
でもそうじゃなかったんですね。
恋人たちは、さばとらさんの感情を感じたかった、と伝えてくれています。
ネガティブも、ポジティブも、支払いの際の一悶着も、全部出してコミュニケーションしたい、って。
あなたは恋人たちのことが好きだから、がんばっていい子をやってこられましたね。
それは、恋人たちもしっかり感じておられますよ。
だからこそ、もっと本音のコミュニケーションがしたい、
一悶着すら愛おしいと思える関係性を築きたい、って。
さばとらさんご自身もそう思っておられませんか?
いい子のよろいを着込んで、ほんとうの気持ちを握りつぶすような恋はもうやめたいですよね?
そのためにできることはいろいろありますが、
まず最初の一歩としてやっていただきたいことをお伝えしてこのカウンセリングを終えたいと思います。
「私今、うれしい?」なんども聞いてあげてください
今さばとらさんに必要なのは、「私は愛されている」と受け入れることです。
どうしたらそれができるようになるのかというと、
自分自身を愛してあげること。
具体的に言うと、
「私今うれしい?」
って毎日なんどもなんども聞いてあげることです。
それを繰り返しているうちに、なんとなく自分の感情のパターンの輪郭が見えてきます。
私今自分の心を握りつぶしたかも?
私今気持ちいいかも?
私今気分悪いなあ。
私これ嫌い、いやだ。
私こういうのほんとに大好き!
感情が見えてくると、対策も取れるようになりますね。
私今自分の心を握りつぶした、ごめんね、もう一回感じ直すね。
私今気持ちいいかも?あー、うれしいなあ。
私今気分悪いなあ、これやめよう。
私これ嫌い、いやだ、この場から安全に去ろう。
私こういうのほんとに大好き!また味わいたい!どうしたらいいかな?
こうして感情をしっかり感じて味わって、さばとらさんが閉じ込めていた女性性の持つ力をゆっくりゆっくり、外に出してあげてください。
ずっと閉じ込められていたお姫様ですから、焦らないで、ちょっとずつ。
ご相談をありがとうございました。
どうぞ、しあわせを味わう旅を満喫なさってくださいね。良き旅路を。
さばとらさんへ。
カウンセラー市川亜希子より。
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10月のカウンセリングスケジュール。
ずっと罪悪感を抱えて、自己肯定感ひっくい人生を送ってきたんですけれど、いまは応援していただくことの修行をしています。よかったらサポートお願いします。いただいたサポートで土偶や土器の博物館に行きます。