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Webライターの仕事をひとつ断った話

こんにちは。
小説ライターのかすがい りなです。

今回は私の仕事について。私はWebライターをしていて、今年の10月で4年目に突入します(出産などでブランクはあります)。

最初は美容サイトを運営する会社に未経験でライター(パート)として雇ってもらい、約1年働いた後フリーに。今は自宅でクラウドソージングを活用しながら、お仕事を頂いています。

クラウドソージングでのお仕事はWeb記事の執筆が中心です。ご依頼テーマに沿って情報を調べ、まとめ、分かりやすく伝えられるよう文章に落とし込んでいく作業は、創作とは全く別物

自分の書きたいものを書きたかった私は、Web記事の原稿料の安さにモンモンとしていたこともあり、1~2年前まではWebライターを辞めようと思っていました。

それでも、結局今も辞めずに続けてこられたのは、ご依頼くださるお客様がいたからです。

よく小説や漫画のあとがきに「読者の皆さんのおかげで連載を続けられています。ありがとう!」的な文章がありますが、私はそれを定型文の挨拶、もっと悪く言うときれいごとだと思っていたタイプです。

そんな私が、「お客様のおかげで仕事が続けられている」と思うなんて。驚きですが、考えてみれば当たり前です。だって、仕事は一人じゃ出来ないから。

誰かが「欲しい」「必要」と思ったものを提供して始めて、仕事が成り立つと知った(腹の底から理解した)のは、恥ずかしながら社会に出て10年経ってからでした。

私のお客様は基本的に継続のご依頼が多く、毎月1本の方もいれば、仕事が出来たら依頼するという方もいらっしゃいます。タイトルにもある今回お仕事をお断りしたお客様は、約1年のお付き合いがあり、ほぼ毎月お仕事を依頼してくださる方でした。

お断りした理由、というよりきっかけは、別のお客様から小説のご依頼を初めて頂いたことです。

私がライターを始めたのは前職を辞めたすぐ後でしたが、そのとき頭にあったのは、ただ「文章を書く仕事がしたい」ということだけ。そのとき知っていた「文章を書く仕事」は、「ライター」か「作家」でした。

「作家」には賞を獲らないとなれないと思っていたので、手っ取り早くなれるWebライターになりました。ものすごく単純です(笑)

note や無料小説サイトに登録して作品を投稿する、賞に応募するなどして創作活動は続けていましたが、「自分の文章を書きたい」「自分の文章を仕事にしたい」という思いがムクムクと膨れ上がり、そこに小説のご依頼が舞い込んできたのです。

その仕事をしていたとき、今までのご依頼とは比べものにならない程、私は執筆にエネルギーを注いでいました。それまでのご依頼も本気で取り組んでいましたが、どこかエネルギーを出し惜しみしているところがあった、とその仕事をして初めて気付いたのです。

同時に、「こんなに素敵な仕事をくれる人の役に立ちたい」と強く思いました。Webライターの仕事では、(私は)そう思えなかった。

そのお客様の人柄も、私が「役に立ちたい」と思った理由です。小説のご依頼をくださった方は、革製品を手作りで製造・販売していて、本気で革を愛しそれを仕事にしていらっしゃいました。

「本気で何かに打ち込んでいる人と仕事がしたい。私の小説をそういう人のために役立てたい」

そう思ったら、「もうWeb記事を書く仕事は出来ない」と自然に思ったのです。


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