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[アートな時間]念願の旧駒井邸ヴォーリズ建築が最高だった件

最近、この前書いた 大雨の日に行ったマティス展の覚書が割と好評だったので、気をよくしてアート系の覚書を書いています(ゲンキン…)
実は、あの6月初旬の大雨で帰れなかったので、翌日に行く予定だった「旧駒井邸」を泣く泣くキャンセルしていたのですが、今回再予約してリベンジしてきました!

京都の白川沿いにひっそりとある、築97年の洋館「旧駒井邸」は関西でたくさんの近代建築を残しているヴォーリズ建築の一つです。
大正時代の和洋折衷の近代建築好きとしてはたまらない建築。

近江八幡にたくさんあるので、いつか行ってみたい…

この駒井邸は、京大の生物学の教授だった駒井先生のお宅で、隣は京大の建築家藤井厚ニ先生が建てた喜多邸、その近所に味わいのあるアパートとして有名な銀月アパートメントがある。


中は観られないけど、京都は京大に吉田寮というカオスなでも楽しそうな寮があり、銀月アパートメントも同じような雑多だけどほんわかした印象がある。

今回は、そのすぐ近くの旧駒井邸を見学。


ここの何が感動って、2階のサンルームと書斎が特に感動。
当時暮らしていた頃の家具や本もそのままに置かれているので、ピアノや蓄音機など当時だと最先端の文化的なものもある。
ナショナルトラストが管理しているので、受付の人とこの家に住んで、ひなが一日好きな研究しながら、奥さんはピアノを弾いて、素敵なお庭を散歩したり、最高だったでしょうね!と盛り上がる。


1階の客間の日がさすソファ。明るい!
螺旋階段が素敵すぎる
客間。ピアノや蓄音機など。今だったらDJブースがある家ってかんじ?
書斎。生物学に関する本がぎっしり。隣のサンルームに行ってリフレッシュできる。最高すぎる
サンルーム。明るくて緑たくさん、大文字も見える。ここずっといたい。
案内の人に聞いたのは、ガラスのドアのぶはヴォリーズ建築の特徴らしい。紫は外用。透明はうち向けのサイン
居間にある透明のドアノブ。こういう暗黙のサインがあるのすごい。
駒井先生が生物学の先生だったので、庭にダーヴィンの温室を再現した温室がある。
半地下になっていて、今だったらカフェにしたら最高だと思う。

受付の人に北野の洋館と何が違うの?と聞くと、ここは日本人が住むための洋館だから、西洋の人が住むためのものだった北野の洋館とは作り方やポイントが違うとのこと。
確かに、和室は1室だけだったけど、なんとなく日本人好みのホッとする空間でした。

昔の大学の先生って、好きな研究を好きなだけできて、給料もこんないい家が建てられるくらい貰えて、最高だな!と昭和初期に思いを馳せる初夏でした。

京都って寺社仏閣は見学できるところがたくさんあるけど、近代建築って意外と非公開が多いんですよね。いや〜〜贅沢な時間でした!