あとがき
『満開の春が来る前に』をお買い上げいただき、ありがとうございました!
今回の作品は、私の人生で2〜3作目の小説です。
まだまだ書き方があやふやだし、言葉選びも拙いですね。でも自分としてはとても懐かしい作品です。
書いたのはおそらく冬か春の時期でした。やっぱり現実の季節感に沿った小説が1番描きやすいですよね。
なんでこの作品を書いたのか、という着想は正直全く思い出せません。ほんと自分でも驚くほど。
これじゃあとがきにならない……と思って捻り出したのが、「早朝の新聞配達」。
たぶんこれが始まりだったんじゃないかなぁと思っています。
私はあまり新聞を読む方ではありません。語彙を増やしたり文章を学ぶ上では大切なんですけどね……
一人暮らしになって新聞を取らなくなったので、余計に読む機会がなくなってしまいました。
一時期はスマホのアプリで〜と思っていたんですが、やっぱり本物の新聞とは違いますよね。
今ではすっきり暇つぶし要因になってしまいました。
話は戻りますが、新聞配達。
新聞配達って、「The 学生のバイト」という感じでがしませんか?
もちろん良い年齢のおっちゃんが、原チャリをボンボン言わせながら走ってるのもしばしば。
でもやっぱり新聞配達は学生のもの。そういうのに結構憧れていたんですよね。
その延長で書いたのが、この小説でした。
「小説」と言えば、最近ハマったのがマンガ大賞にもノミネートした「響〜小説家になる方法」。
初めは某アプリで連載していたものを読んでいたんですが、面白くて思わず衝動買い。
まだまだ読み始めの序盤ですが、面白いですね。
ど素人なので作家の世界がどんなものかは分かりませんが、リアルだなぁと思う。
創作の世界は、広いけど狭い。特に小説は色々なジャンルが許容される寛容さを持っているけど、売れるのはほんの一握りだけ。
それもほとんど持続性と呼べるものはない。保証もない。
難しい世界だと思います。
そこに颯爽と現れた天才「鮎喰響」という少女の存在は、あまりにも大きい。
1時代前、それこそ「文芸の時代」だった頃なら「天才になる」という夢も見られたかもしれません。
でも現代はそんな時代ではない。ネットの普及で創作の幅は圧倒的に広がったし、色々なこともできるようになった。
でも小説は一般的に「売れない」時代だと言われている。
そもそも紙媒体のメディアが減っているし、昔に比べたらおそらく読む人も減っている。
小説の場合は、それがより一層顕著です。
だから簡単に夢は見られなくなった。
noteやその他のSNSなんかの場で自分の作品を送り出すのは簡単になったけど、「売れる」のは段違いに難しい。
だからこそ、良い。「鮎喰響」という天才の存在は戦慄で、なおかつ新鮮なのです。
夢を見られないけど、やっぱりどこか憧れる、小説家という天才の存在。
それもびっくりするような破天荒な行動、白黒はっきりさせる強気な性格。そういうのも、誰もが憧れる一匹オオカミ像ですよね。
もしも響が性格のいいただの天才だったらつまらない。というか憧れない。
変に等身大で身近なのに、天才的な文章力。この2つはすごくちぐはぐで、共感がしづらくなります。
でも性格も才能も、「普通」からは遠くかけ離れている。だからこそ安心して憧れられるし、手放しに「面白い」と言えるんです。
あらすじというよりは、ほとんど漫画語りになってしまいましたね。
でも『満開の春が来る前に』という作品は、私が右も左も分からず小説を書いていた頃の物語です。
今だって小説のことは右も左も分からないけど、それでも徐々に書けるようになったものだなぁと思います。
こうして一歩ずつ、少しずつこれからも書いていこうと思います。
ありがとうございました!
本作品以外にも『深海の少女たち』『殻の宝石』を無料公開しています。よければ閲覧してみてください。
また『満開の春が来る前に』を一気読みできる有料マガジンを作る予定なので、気に入ってくださった方はぜひよろしくお願い致します。
そちらにはこのnoteとは別に、制作秘話的なあとがきをら載せるつもりです。
サポートも合わせてお願い致します!
重ねてではありますが、『満開の春が来る前に』をお買い上げいただき、ありがとうございました!
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