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観葉植物でも花を楽しもう!アンスリウムの魅力

1. 観葉植物にも花は咲く
朝起きた時も食事しているときも本を読んでいるときもネットを見ているときも勉強しているときも、いつも室内で私たちをリラックスさせてくれる観葉植物は、緑の葉の木や草のイメージが強いですよね。実際、観葉植物は葉っぱを観て楽しんだり、葉の緑色に目の疲れを癒してもらうという用途がメインであって、花というよりは葉が主役となります。変わった形の葉や変わった形の枝などが鑑賞ポイントとなります。

でも、観葉植物の中にも花を咲かせてくれるものがあります。そう、室内でお花を育てることができ、鑑賞ポイントがお花なんです。切り花のように数日で見頃を過ぎてしまうこともなく、ドライフラワーとは違って生きている状態でお花を長く室内で楽しめるのはとても魅力的ですよね。

ということで、今回はアンスリウムという花をご紹介します。


2. アンスリウムとは
アンスリウムというお花があります。

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変わった形のお花ですが、ハート形をしていてとても可愛らしい見た目ですね。
色も定番の赤だけでなく、ピンクや薄黄など、品種改良が進みバリエーション豊かです。

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アンスリウムはサトイモ科の仲間で熱帯の出身です。スパティフィラムなど他のサトイモ科の花にも多く見られますが、花に見える部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれていて、正確には葉が変形したものです。その中心から上に向かって突き出している細長い蝋燭のような部分(花序)にたくさんの雄花と雌花があります。

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少し話が逸れますが、インドネシアに分布する、世界最大級の花であるショクダイオオコンニャクも同じサトイモ科の花で、仏炎苞と蝋燭部という同じ構造を持っています。ショクダイオオコンニャクの蝋燭部は高さ3.5mにも及ぶことがあるそうです。高さ3.5mの花とは桁違いですが、花は2日ほどしかもたないそうです。ただ、この花の特徴はそれだけではなく、このロウソクが37度にまで発熱し、肉の腐ったような非常にくさい臭いを発して昆虫を呼び寄せるそうです。2日しかもたないがゆえに急いで虫に受粉を手伝ってもらわないといけないため、においも強烈ということのようです。

もちろん、アンスリウムにはくさい臭いはありませんし、もっと花持ちも良いのでご安心ください。

アンスリウムは水を好みますので、水は切らさないようにしましょう。夏は特に多めを意識しましょう。うまく育てれば1ヶ月ほどお花を長く楽しめます。温度は10~30度ほどを好みます。明るい半日陰になるような場所に置くのが良いでしょう。


3.アンスリウムを使って寄せ植えを作ろう
ここでは、アンスリウムとアスパラガスを使って寄せ植えを作ってみました。

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アンスリウムの足元にふわふわもこもこのアスパラガスを配置するだけのシンプルな寄せ植えです。スリット鉢に植えました。これをそのままナチュラルな籠に入れれば、可愛い寄せ植えの完成です。お部屋も可愛くなりますね。

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水やりの時にはスリット鉢だけ籠から出して水を与えれば良いので、管理も楽です。ちなみに、株元にはココヤシファイバーを敷いています。


4.まとめ
いかがでしょうか?普通の緑の葉だけの観葉植物では物足りないという方でも、アンスリウムのお花であれば十分満足できるはずです。ぜひ室内でも可愛いお花を楽しんでみてください。


(参考文献)

『眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話』稲垣栄洋 監修,株式会社日本文芸社,2021年3月20日第2刷

Wikipedia「ショクダイオオコンニャク」2021年8月1日時点

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%AF%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%82%AF

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このブログで紹介した花や作品も載っています。

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