第10話 生き残りやすい賞 3 PRの選択肢の多い出版社の賞

生き残るためには本が売れないといけません。本を売るためのPR方法を持っている出版社の方がその確率は高くなります。著者自身がSNSで拡散することに期待されるようだとつらいですね。

SNSの拡散に期待するなら、出版社自身が「このアカウントをフォローし、RTしてくれた人の中から抽選で100名の小説を出版します(短編集に1編収録)」とかやって自社のフォロワーを増やした方がいいんじゃないですかね。絶対応募するでしょ。

やっぱり学校(当時はまだカナダの移民の学校に通っていた)始まると時間がきつくなってきますね。眠い。

閑話休題

出版社は独自あるいは書店などと共同でフェアやキャンペーンを行うことがあります。「ナツイチ」「新潮社の100冊」などいろいろあります。あそこに入れてもらえると当たり前ですが、売上げが伸びます

他にも定期的に帯を変える、販促物を作るなどさまざまなPR方法があり、その選択肢が多いほど状況に合わせて手を打つことができます。

特にフェアは重要です。なぜなら書店で平積みにしてもらえる可能性が高く、そのために一定冊数が必要となるからです。場合によっては増刷しないとフェアのための本が足りないという事態が起きます。

増刷されると著者の実績になります。他社の編集部からの引き合いも来やすくなります。そういう意味でも増刷につながるPRはとても重要なのです。
新人賞を主催している出版社が定期的にフェアをしているかどうかは調べればすぐにわかります。定期的に帯を替えているかどうかも書店で刊行している本(特に文庫本)をチェックしているとわかります。受賞作が平積みにされてPOPがあるかどうかも書店でわかります。応募する賞に迷ったら、確認してみましょう。知名度や好きな作家が書いているから、あるいはデビューしやすそうという理由で応募する前に調べましょう

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