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【日記】子供の全力の遊びを感じた話

子供達の体力はどこから湧いてくるのかと不思議に思う。

休日に限って朝早くから起き出し、ひとしきり騒いだ後、思い出したかのように朝ごはんを要求。
朝ご飯を食べたらエネルギーは最大まで満たされ、間髪入れず外遊びを要求。
外では全力で走り回り、休憩など挟まない。
立ち止まるとしたら、水分補給か興味をそそる石か枝か虫を見つけた時だけ。
そうして数時間、走って跳んで投げて蹴って…をやり続けた後、ブーブー言いながらも小腹が空いて一旦家に帰る。
興奮冷めやらぬ様子でギャーギャー言いながら手洗い・うがいをし、お昼ご飯まだ?今日はお昼何?それは嫌い!違うのが良い!だのとまた大騒ぎ…。
母の頭上に暗雲が立ち込めるのを肌で感じ取ったようだが時すでに遅し。小さな雷が落ちて先程よりは静かになるが、その効果はたった数秒。
食べ終わるとまたエネルギーは充填され、部屋か外でまた大騒ぎ。
ちゃっかりおやつも要求し、夕方のお風呂・食事までも衰えることを知らず、全力で遊び倒す。
夜が深くなっても全く眠くなる様子もなく、体力がゼロになるまで遊ぼうとする。
そしてこちらが付き合いきれず放っておいたら、充電が切れたように面白い格好で寝ていたりする。

そんな子供達とは対照に、私は外遊びが苦手だ。自分がやってこなかったからか、心配性も相まって見ていると危なっかしい場面ばかりでこちらの心臓がもたず、子供の行動を制限してしまうことに気がついたので、それからは外遊びについてはその全てを夫に任せている。

しかし、ウチには2匹のちびモンスターがおり、年齢が少しでも違えば能力的に出来ることも大きな差となる。性格も違い、遊びたいものも大きく変わってきた。
それゆえに、それぞれのモンスターに一人ずつ親が付いていかないといけない場面が多くなってきた。

そこで今日は私も久々に外遊びに出ることになった。1匹のちびモンスターと共に、遊び道具を持っていざ公園へ。
縄跳びをやりたいと前もって聞いていたのだが、運動が苦手な私でも唯一得意な方だと言えるのが縄跳びだった。今日は危険度も低いし、安心して見ていられそうだ。

ちなみに、ちびモンスターは縄跳びを数回跳べるようになった段階。
指摘しようと思えばいくらでも指摘するポイントは挙げられるが、本人が求めるまでこちらからは口は出さず、全身の筋肉を使った必死感満載の縄跳びを見守った。

しかし公園で日差しを浴びながら立っていると、そういえば最近自分も運動不足なんだよな…と思い出した。ついこの間まで体調を崩していて運動どころではなかった。
久々に仕事や買い物以外で外に出たし、縄跳びももう一本あるし、体動かしてみるかな。と思った。
私自身が縄跳びをしていたのはもう相当昔であるにも関わらず(20代の頃に運動不足解消の目的で少しだけやったがそれでももうだいぶ昔だ笑)、得意気に跳んでいたときの記憶が思い出されてちょっとワクワクした。

……実際に跳んでみると、まぁ予想通りの結果で、すぐに縄に引っかかるわ、息切れするわでもう笑えてきてしまった。
しかし、縄跳びは自転車同様、一度覚えるとなかなか廃れないものらしい。身体が覚えていた。少しずつ調子を取り戻して、何十回かは二重跳びが跳べた。

だが、肝心のチビモンスターは、私が二重跳びなんて跳べるとは思わなかったのか、「やればできるじゃん」的な貴重なお褒めの言葉をいただいた笑。
そこで私の得意だった、
・あや二重飛び
 (通称:はやぶさ)
・交差二重飛び
 (通称:ゼロセン、むささび、つばめ)
・二重・交差二重・あや二重跳びを一回ずつ飛ぶ連続技
 (通称…は分からないけれど、私の幼いときはこういう技があった。とんび&タカのMIX技?)

この3種類もやってみせた。(意外と跳べた笑)
そうしたら『ナニソレ?』という顔でスルーされたが、跳び終わった後、急激に疲れた様子の私を見て、お茶を差し出してくれた。
(優しさが痛い笑、そして恥ずかしい笑)

そんなこんなでちびモンスターと一緒に跳び続けること1時間半。そろそろ帰るかと聞いたらすんなり帰ると言い出した。
今日は日差しも強かったので、さすがのチビモンスターも疲れたのかと思った。
…が、甘かった。
ただ、暑かったから、帰ってアイスが食べたかっただけだったらしい笑。

そこからは願い通りアイスを食べ、お昼ご飯も食べ、大好きなカバンにギュウギュウとおもちゃを詰めて背負い、時々カバンからおもちゃを落としながら壁に向けて一心不乱にボールを投げ込んでいた(その姿はまるでスポ根アニメの主人公のようだった…)。

そして、今はテレビから流れてくるCMや主題歌に合わせて踊ったり、体を極限まで伸ばして棒をどれだけ高いところまで届くか試していたり…
不思議な遊びだが、当然のように昼寝なんてする様子もなく全力で遊んでいる。

私はもともと体力がないからかもしれないが、もうあの1時間半の縄跳びでお腹いっぱいだ。
頭は使っても体を使うことはほとんどしていなかった。
また、大人になって全力を出したことはあっただろうか?それはいつだっただろうか…?
もう久しく『全力』を味わっていない気がする。
心のどこかで「今日はここまでやれば合格ラインだな」とか「今日はなかなかだったな」と思うことはあれど、ウチのちびモンスターのように充電が切れるまで動き続けたり、身体を使ったことはないなと思った。
しかし今日の縄跳びは全身運動。体力が残40%くらいまでは使った。疲れはしたが、なかなか気持ちがいい疲れだ。

あぁ〜これが好きなことで体力を使うということか、と感じた。
ちびモンスターのようにゼロになるまで動くのは家族に迷惑をかけるのでやめておくが、好きなことをやって残30%、いや翌日もお休みなら、残15%くらいまでは良いかもしれない。
その分、夜の寝つきも良くスッキリ寝られるかもしれない。好きなことを全力でやって心も満たされるだろうし。

また、ウチのちびモンスターを見習って私も全力で何かをやってみようかな。
先日の記事にも書いたが、私には趣味とは言い切れない頻度の実施具合だが好きなものが色々とある。
どこまで出来るか分からないが、そこまでやった先に見えるもの・得られるものがありそうだ。

子供から学ぶことは本当に多いな、と思った。
…色んな意味でモンスターだけど笑。





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