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【レビュー】『テルマエロマエ』

ほとんど映画を観たことがない映画初心者の、備忘録としてレビューを残します。
カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点お断りしておきます。

『テルマエロマエ』
2013年 1時間48分 武内英樹監督

『テルマエロマエ II』
2014年 1時間53分 武内英樹監督

●あらすじ
古代ローマのテルマエ(公衆浴場)技師のルシウスは、新しいテルマエのアイデア出しに行き詰まっていた。そんなルシウスはいきなりテルマエの湯の中に吸い込まれ、現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。
銭湯に居る人達を“平たい顔族”と表現しながらも、古代ローマのテルマエにはないものばかりの日本の銭湯に驚くルシウスは、古代ローマに戻って銭湯で見たものを再現する。
古代ローマでそれは大流行りし、テルマエ(公衆浴場)技師として名を上げるルシウス。
新たなテルマエ作りの依頼が入るもそのアイディア出しに悩み、また意図せずタイムスリップしては、日本でそのヒントを得るルシウスであった。

しかし、日本で会ったマリも一緒にタイムスリップしてしまい、歴史にも変化が起こりそうになってしまう。

マリや古代ローマの味方と共にそれを阻止しながら最難関のテルマエ作りにも取り組むルシウスのお話し。

●レビュー
★★★☆☆(星3つ)
★4つと凄く迷った。
当時映画には興味がなかったので、観たことはなかったが、タイトルは聞いたことがあり、阿部寛さんが凄い役をやっていると話題になっていたことは覚えている。

今回、そんなにガッツリ頭を使わずに観られそうな映画を探していてこの作品を見つけた。

私は世界史がカナリ苦手なので、横文字の人名は全くもって頭に入ってこず、途中の会話シーンで理解が追いつかない部分があったり、歴史が変わってしまう!という説明シーンで、それらが本当の史実に則したものなのかどうかは分からず、その面では楽しめなかったのが残念だった?

しかし阿部寛さんはドラマでも主役を張る素晴らしい俳優さん。
端正な顔立ちも役にどハマりで、申し分なく楽しめた。
カッコ良く、ダンディーな役もなさるが、面白い役もなさるというイメージに、さらに拍車がかかった。

監督は『翔んで埼玉』も手掛けた監督と聞いて、納得。
私はこういう面白い映画も好きだ。
ただ、この映画を見終わったあと、メッセージとして感じ取れたものが少ないと感じて、星3点に傾いた。

漫画原作のものというのも知ってはいた。
しかし古代ローマを実写化するとは…。あの世界観を出されていた制作チームの素晴らしさには星4つを差し上げたい気分だ。

ただ、徐々にルシウス達のタイムスリップシーンが…。あれはクスッと笑えるが、もう少しサラッとしてくれていた方が私には良かった。

メッセージとしては、
『ローマは一日にして成らず』だろうか。
日本の人間性や文化にクローズアップされていた点は素敵だと思った。

●真似したい点
・違うものの繋げ方
・取り上げるテーマ
・世界観

●最後に
映画にも色々あるなと感じた。
終始、登場人物言動一つ一つに気を遣わなければならないミステリーもの、今回のような楽しみながら見られるコメディもの、青春もの、冒険もの、人の心を抉るような怖かったり恐ろしかったりするホラーもの…などなど。
もちろん、くくりは一つではなく、2つまたはそれ以上の複数にまたがっているものが今やほとんどだと思うが。

私は血や幽霊が出てくる類(ホラー)は大の苦手なので全くノータッチで、たいてい知っているドラマや漫画が映画化したものしか観てこなかった。
しかし、今回のように映画で初めて知る漫画や小説もあっていいのだなと思った。
映画から、漫画・小説へ戻るのも楽しみ方の一つかもしれないと思うと同時に、原作と映画どちらを先に見るか問題は深い問題だな…と悩ましくも感じた。

また、阿部寛さん、市村正親さん、北村一輝さん、笹野高史さんは凄すぎるな…というのも率直な感想。
ピッタリ過ぎる…。
もしくは、キャスティングの凄さか…。

色々言ったけれど、とにかく無理なく楽しむという目標は達成された。
またホッコリしたい時に観るのもいいかもしれない。
この作品から、監督縛り、阿部寛さん縛りでいろんな作品を見たい気分になった。

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