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上阪徹「3000人のプロに学んだ マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣」

・本書は、これまで3000人超の取材人数を超え、100冊超の書籍を担当、携わった書籍の累計売上が200万部を超える著者が、著者自身の経験、3000人以上のプロフェッショナルからの教えを合わせて、62のマインド・リセットについてまとめた1冊。

マインド・リセットの事例(一部)

1 不条理を受け容れて強くなる
・「プロフェッショナル」と呼ばれている人たちは、若いときの苦労や努力を苦しいものだと思っていない、という共通項があることを取材する中で著者は気づく。
・彼らは、血の滲むような努力すら、大した努力と思っていない。並大抵の苦労ではないのに、皆、涼しげな顔をして当時を振り返るのだ。
・もうひとつ共通するところは、「彼らは自分を喜ばせることがとてもうまい」ということ、そしてその一方で、「世の中や人生の不条理さ、不合理さをしっかりと受け止めている」ということである。
・人生は必ずしも思い通り、計画通りにいくわけではない。むしろ、いかないことのほうが多いかもしれない。思ってもみないことが起こる。だから問われてくるのは、そういうときにどう対応できるか、なのだ。
・著者自身、苦しさは当たり前なのだと思えるようになった三十代から、人生が変わり始めた。ラクをして生きられるなんてあり得ない、努力は必ずしも報われない。そう思っていれば、そのつもりで動けるようになる。覚悟して生きられるようになるのだ。

2 言葉は現実化する
・理想を実現するために必要なのは、とにかく具体的に思い描くこと。微に入り細をうがち、イメージすること。その力が強くないと、実現はできない。
・思考をするだけでは現実は変わらないが、思考は行動を変えていく。「こうなってほしい」にふさわしい振る舞いをするようになっていく。行動が変われば、結果が変わる。著者の場合、いろいろな偶然もうまく重なり、結果を伴うことができたと思っている。
・思考以上にダイレクトに影響を与えるのが「言葉」。日常的に使っている言葉は、知らず識(し)らずのうちに自分の中に再びインプットされていき、脳内に刷り込まれていく。
・話す言葉や書く言葉には、十分気をつけること。「つまんない」「疲れた」「あいつ許せない」など、ネガティブな言葉を口にしていると、それはそのまま自分に跳ね返ってくる。いつの間にか、そういう言葉が似合う自分になっているのだ。つまり、ネガティブ思考は、ネガティブ人間をつくってしまう。

3 「締め切り2日前」に仕事を終える
・時間管理を考えるとき、「自分の苦手なこと、嫌いなことを自覚する」こと。苦手なことや嫌いなことをしていると、大きなストレスにつながりかねない。
・著者は、「自分の嫌いな状況をつくらない。二度と時間に追われたくない」という考えから、今は時間割を作っている。どんどん前倒しをして、それこそ締め切りの2〜3日前には仕事が終わるようにスケジューリングするようにすれば、時間に追われたり、焦ったりすることはない。
・そのおかげで、大量の仕事をしながらも、ストレスはまったくといっていいほどない。なぜなら、自分の嫌な時間がないからだ。苦手や嫌いなことを把握しておけば、対策ができる。

・本書では、「思考:マインドをリセットする」「時間:ストレスをリセットする」「頭脳:頭の中をリセットする」「感情:不安・不満・不快をリセットする」「人間関係:対人意識をリセットする」「五感:感性をリセットする」という章で構成されており、「幸せを他人に預けない」「忙しい、と口にしない」「移動時間は、スマホから目を離す」「お金に愛される生き方」「逃げてもいいとき、ダメなとき」「観葉植物を育てる」など、著者自身の経験、3000人以上のプロフェッショナルからの教えを合わせた62のマインド・リセットの方法をまとめた内容となっている。

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