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中谷昌文、馬場滋「全図解 中小企業のためのSDGs導入・実践マニュアル」

・本書は、社会貢献活動家で中小企業へのSDGs導入の推進を進めている中谷昌文氏と、中小企業をメインとするSDGs導入の専門家として、SDGsの研究と実践に明け暮れる毎日を過ごすSDGs実践コンサルタントの馬場滋氏が、自分の会社でSDGsをどう進めれば良いのかを理解し、実践していくための教科書として執筆した1冊。

・SDGsとは、日本語で「持続可能な開発目標」と表記され、「誰一人取り残さない」を理念とし、2016年〜2030年の15年間で達成するための、全世界共通の行動計画であり、17の目標と、それらを達成するための169のターゲットで構成されたもの。

・日本では、大企業の過半数の企業がSDGsを積極的に導入しているが、中小企業では、3分の1強の企業しか積極的な取り組みを行っておらず、過半数の企業が取り組んでいない。

・SDGsを企業に導入するには、まずはSDGsとは何なのか。何を言おうとしているのか。何を目指しているのか、を理解するところから始めること。

・著者がSDGsを提案する理由として、「SDGsを知ることにより、視点が広がり、あなたの会社や事業を、今までとは違う新しい視点で見ることができるようになったり、新規事業な新商品の開発につながる」がある。また、ネットワークやビジネスフィールドの拡大にも寄与される。

・SDGsという言葉がメジャーになっても、周りに誰かSDGsを推進している人や関係している人がいなければ、SDGsは他人事なのだ。
・まずは、「SDGsを始めてみよう」という気持ちになることが大事。ある板金工場では、売上の伸び悩みが長年の課題になっていたが、SDGs視点ですべての事業を見直してみたら、別の製品ができることがわかり、新規事業にうながったり、高専の学生にSDGsの話をしたら、インターンを希望するなどの話があった。
・このように、SDGsはあなたの会社の未来を切り拓いてくれる。そんな夢みたいな話はあるのか、と思われるかもしれないが、その先入観からまず変えてみることを著者は勧めている。
※あるスーパーがSDGsを勉強したらどうなったかのお話も記載されているが、詳細は本書をお読みください。

・本書では、「SDGsの概要」「理解しておくべきSDGsワード(ESG経営・サステナブル・脱炭素など)」「フィンランドはSDGsも幸福度も世界一の国」「あなたの会社のSDGsチェック方法」「企業がSDGsをどのように取り組むのかを明確にする方法」「SDGsで社内の意識を向上させるには」「ゴールとスケジュールの設定方法」「ムーンショット計画(非常に困難なこと)の立案方法」など、SDGsをどのように企業に導入するかの具体的なノウハウが収録された内容となっている。

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