見出し画像

日暮いんこ「北欧時間 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと」

・本書は、ダメOL道を邁進する日々に疲れ切ったある日、思い切って北欧に移住し、北欧のビジネススクールやデザインスクールでの学びを経て、現在はフリーランスのクリエイターとして活動するデンマーク在住6年目の著者が、自身が実践した「5つの時間」を通じて、仕事もプライベートもうまく転がり、本当の意味での「有意義」な時間の使い方を知ることができる1冊である。

・著者が実践した「5つの時間」とは、
①セルフケアの時間
②自分軸の時間
③シングルタスクの時間
④クリエイティブの時間
⑤ヒュッゲの時間
の5つである。
・①の「セルフケアの時間」は、「自分の「ごきげん取りタイム」を意識する、「大好き!」の達人になる、ショッピングセンターに行くより森に行く」というもので、②の「自分軸の時間」は、「空気を読んだ「正解」を手放す、「ちゃんとした人」を諦める、すっぴんでも堂々とする、流行のファッションより自分のこだわりを重視」というものである。
※③〜⑤の概要については、本書をお読みください。

・日本でいう「北欧」のイメージは主に、デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドの5カ国のことを指すことが多いようで、近年の世界幸福度レポートを見てみると、先述の5カ国が毎年10位以内に堂々とランクインしている。
・ちなみに日本は毎年50位〜60位あたりで、世界の幸福度研究からは「経済水準が高いのに幸福度が低い国」として、注目される存在になっているとのこと。

・仕事と生活のバランスをうまく保つヒケツについて北欧の人々に聞くと、「『8・8・8』ルールに尽きる」という回答がたくさんあった。
・「8・8・8」ルールとは、1日の24時間を3つにわけ、8時間「労働」、8時間「睡眠」、8時間「自分の時間」としたものである。
・「8・8・8」ルールの考え方自体は北欧特有のものではなく、イギリス発祥の労働運動のスローガンでら日本にもしっかりと波及した歴史がある。

・北欧の人々は、夕方4時には仕事から帰ってくるのが当たり前であり、早いときは3時に帰る。著者は「そんなに短い時間で、仕事が進むはずがない!」と嘆いていたが、現地の方々いわく「その時間内は頑張っているから、ちゃんと進む」とのこと。
・OECD(経済協力開発機構)の労働生産性のデータを見ても、北欧諸国は常に上位にランクインし、短時間で集中し、価値を生み出しているようだ。
※「北欧の人々はどのようにして、密度の濃い時間を作り出しているのか」については、本書をお読みください。

・本書は、「世界一幸せな北欧の24時間と365日」というプロローグから始まり、「心と体のバランスを良好に保つ」「自分にとって本当に大切なことを明確にする」「1つの物事に100%集中する」「遊び心と冒険心を忘れない」「小さな幸せに感謝し、祝福する」という章で構成されており、
◇「言葉」に気をつける
◇日光を浴びて、体と心をやわらげる
◇軽やかな成功法則
◇適度にスマホから離れる
◇1日3つだけのTODOリスト
◇ホットチョコレートの魔法
◇おやつは「エーブルキーヴァ」
など、著者が北欧の人から教えてもらった「自分らしく生きるコツ」が紹介された内容となっている。

北欧にはすぐ飛ぶことが難しくても、ホットチョコレートと、デンマークの伝統的な冬のデザートの「エーブルキーヴァ」を食べて、北欧に行ったような気分は味わいたいと思います。
※「エーブルキーヴァ」のレシピは本書をご覧ください。

#瞬読アウトプット #1分書評 #大和出版 #北欧 #時間 #暮らし #デンマーク #日暮いんこ #自然

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?