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山口貴也「最新医学データが導き出した薬・減塩に頼らない血圧の下げ方」

・本書は、病院の原因となった生活習慣を改める指導を主に行う医師である著者が、世界の血圧に関する最新の常識を、世界中の論文など確かなエビデンスやデータを基に紹介した1冊。

・キリン、ゾウ、ブタなど血圧が高い動物がいるが、これらの血圧が高い動物すべて不健康なワケではない。血圧が高くても血管がそれに耐えることができれば健康なのだ。
・人の健康は血の巡りに左右される。血管の老化が進むと人も老化する。その原因と一般的に言われているのが高血圧である。
・しかし血圧が高くても長生きの方はたくさんいる。つまり、血圧が高いことと血管の老化はイコールではない。そして、高血圧は動脈硬化の原因のひとつにすぎないのだ。
※高血圧の知られざる真実(日本の高血圧患者の現状・高血圧のリスク・血圧が上がる原因など)の詳細は本書をお読みください。

・高血圧を下げるための生活習慣として、「減塩」(塩分制限)があるが、実は日本人が減塩で血圧が下がるのは3割くらいの人だと言われており、思ったより効果がない。また、減塩を過度に行なうと死亡率が上がる。
・本書では、減量と食事の改善が血圧を下げることにもっとも効果的であると語っている。しかし、動脈硬化を起こしている人が運動をすると、突然死を起こしやすい。
・最初は、ストレッチやゆっくりとしたウォーキングをして身体を慣らしてから徐々に負荷や時間を長くしていくことが突然死を起こしにくくする方法として挙げられている。そして、毎回運動をするときは準備運動をすること。こうすることて、運動の利点を失うことなく危険から逃れることができる。
※著者がお勧めしている運動は「太極拳」、高血圧の人のための食事として、「菜食」が取り上げられているが、その理由と効果については、本書をお読みください。

・本書では、「高血圧と薬の関係」「高血圧の本当の原因」「脳・心血管疾患を予防する食と生活習慣」という3章で構成されており、「本当は低い高血圧のリスク」「効果的な酸化予防の方法」「高血圧の人のための食事」「健康的なベジタリアンと不健康なベジタリアン」「なぜ沖縄は長寿県ではなくなったのか?」「睡眠時間の短さが生活習慣病を招く」など、実は知らない高血圧の真実と正しい血圧の下げ方(食事・運動・深呼吸・水を飲むなど)が紹介された内容となっている。

あなたの健康に関わることなので、ご一読することをおすすめします。

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