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熊平美香「ダイアローグ 価値を生み出す組織に変わる対話の技術」

・本書は、さまざまな企業にて企業変革、新規事業開発、リーダーシップおよび組織開発、教員養成、教育ビジョンの形成、リフレクションの普及活動、働き方改革の推進などに取り組んだ著者が、新たな価値や解決策などを生み出す「創造活動」の手段としての対話の実践方法について紹介した1冊。

・対話は「ありたい未来を自分たちの手で創り出す行為」に欠かせない手段である。
・なぜなら、どれほど有能な人でも、一人で世の中を変えることは難しく、自分と異なる専門性を持つ人や、違う強みを持つ人と協働することこそが、大きな成果につながるからだ。

・本書では、対話の基礎力を、
□メタ認知
□評価判断の保留
□傾聴
□学習と変容
□リアルタイム・リフレクション(内省・振り返り)
の5つに分類しており、この5つの基礎力を身につけることで、成果を生み出すための対話を効果的に実践できるようになる。具体的には、
□たくさん意見を出し合い、新しいアイディアに昇華できる
□バラバラな意見を、一つにまとめ上げられる
□意見の対立を歓迎できる
などの変化がある。
・対話の成果はら一人では決して生み出すことができないアイディアが生まれることである。そのため、自分一人が対話の基礎力を習得するだけでは足りない。周囲の人たちと共に対話力を磨き、「ありたい未来を自分たちの手で創り出す」対話を実践していくこと。
※未来の成果を生み出す対話の特徴と、そのために必要な対話の5つの基礎力についての詳細は本書をお読みください。

・組織がチーム一丸となるためには、一人ひとりが、問題解決や創造価値といった「現状とありたい姿のギャップを埋めること」に強い思いを持っていることが前提条件。
・そして、メンバー同士でお互いの強い思いを共有していることが大切である。
・また、目標を一つにするためには、現状とありたい姿のギャップに対する認識を一致させなければならない。現状のありたい姿と、そのギャップについて、メンバーの認識をすり合わせていく努力が必要。チーム一丸となるために対話が欠かせないのは、このためである。
※メンバーが一丸となって一つの目標に向かうチームとそうでないチームの違い、一つの目標に向かうために欠かせない3つとは何かについての詳細は、本書をお読みください。

・本書では、「対話のスキル」「共創するチームの対話」「多様性を価値に変える対話」「創造性を高める対話」「厄介な問題解決のための対話」という章で構成されており、「多様性の価値について」「デザイン思考の5つのプロセスと3つの特徴」「ブレインストーミングの3つの約束」「新しいアイディアと認知の4点セット」「厄介な問題解決の3つの特徴」など、本音を語り合える対話から新たな価値を生み出す対話に挑戦するための方法が紹介された内容となっている。

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