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木村好珠「人づき合いがスーッと楽になる!コミュ力アップの法則 すぐに試したくなるコミュニケーション術43」

・本書は、精神科医として、「笑顔になること」を大切にしながら、メンタルクリニックに勤務しつつ、産業医としていくつもの企業の健康づくりに携わっている著者が、これまでに実際に関わった企業の社員、アスリートといった様々な人と話す中で、体験から学んだコミュニケーション術を43の項目にまとめて紹介した1冊。

・コミュ力アップの大前提として、
①"性格"がまったく同じ人はいない
②性格の他に重要となる"価値観"
③性格も価値観も違いがあることを認識し、押し付けない
④聞くときに大切な"傾聴"の技術
⑤レベルに応じて3種類の傾聴がある
⑥コミュニケーションの取り方はいろいろ
の6つは押さえておくこと。
・どんなに仲が良くても、家族でも、考え方や性格がまったく同じ人は世の中に存在しない。人とのコミュニケーションを取る上で、最も根本にある考え方が、この「性格は人それぞれ。どんなに仲が良くても、家族でも、考え方が同じ人はいない」ということである。
・性格については、数々の研究で遺伝的な要因が多々あることが報告されているが、生まれたときのまま一生変化しないというわけではなく、周囲の環境からの影響で性格は大きく変化する。性格は生涯通して緩やかに変わっていくと言われている。
※①〜⑥の詳細は本書をご覧ください。

すぐに試したくなるコミュニケーション術43(一部)

1 対話の中で重要なのは?
◯聞く力
◯伝える力
×話す力

・会話は上手に聞くことによって促される。対話において、聞くことと話すことの良いバランスは7:3と言われている。やはり、聞くことの方が重要である場面は非常に多い。
・著者が考える"聞く力"とは、"会話を促す力"だと思っている。聞く力が重要なのは、相手の話を促し、真の話の舵を握っているのは聞く側にあるからだ。聞く側が上手く相槌を打ったり、質問をしたりすることによって、相手は気持ちよく話をすることができ、話を広げられるというわけである。
※「聞き方のポイント」なども紹介されているが、詳細は本書をご覧ください。

2 自分がフォローした相手が自分をフォローしてくれるのは?
×当たり前
◯相手の自由

・SNSで相手をフォローするかどうか、フォローし返すかどうかはその人の自由である。相互フォロー(フォロバ)という行為も突き詰めれば、フォロワー集めのための行為の一環、もしくは人との繋がりによる安心感を求めていることなのだ。
・「フォローするからフォロバしてください」みたいなことは、名目上は"価値観の共有"、"相互利益"、"繋がり"といっても、結局は自分の不安の解消や承認欲求といったものが根底にある。その欲求が思いどおりにいかないと、顔が見えないネット空間は強い言葉を言いやすい場である結果ら他者に対しての怒りへとつながるのだと著者は考えている。

・本書では、「コミュ力アップの大前提」という序章から始まり、「コミュニケーションの基本的心得」「コミュ力アップの工夫とコツ」「こんなときどうしますか?」「身につけておきたい考え方」「今の時代に気をつけたいこと」という章で構成されており、「どうしても苦手な人でも接しないといけないとき」「悩みを伝えてくれた相手にかける言葉は?」「相手の考えていることを知りたいとき」「褒め上手さんの特徴は?」「相手の誘いを断るとき」など本書のタイトル通り、すぐに試したくなるコミュニケーション術43が紹介されている他、「チームワークをupするための方法」「バウンダリー(境界線)を意識してみる」「素直になるための練習」などのコラムが章の終わりに収録された内容となっている。

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