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山田泉「「自分力」を上げる セラピストの心理学NLP」

・本書は、アーユルヴェーダにNLPを合わせ、独自の対話メソッドを確立し、体質改善だけでなく、その人がより健康で幸せに過ごせるようプロデュースを行い、これまでに累計3000人を超えるセラピストの相談を受けた全米NLP協会認定トレーナーで、アーユルヴェーダプロフェッショナルスクール校長の著者が、NLPの概念やスキルのうち、すぐに実践できるものに絞って分かりやすく説明した1冊。

・私たちには、自分が持つ自分自身のイメージなセルフイメージがある。これは、「自分はこういう人間だ」と自分で思っていることである。
・人は、自分に対するセルフイメージとそれを支える信念をもとに、いろいろな行動を無意識に選択、パターン化している。
・セルフイメージを高めるには、「対話力」を磨くこと。
・この対話とは、向かい合って話すことである。お互いの考えや意見を理解し、より良い関係を築くために会話することである。
・対話力があれば、「出会いを活かし、絆や縁につながることができる。対話をすることで、相手を理解すると同時に、無意識に持っていた自分の考えや価値観に気がつくこともある。
・人は自分の考えや気持ちを確かめるのに、常に自分自身とも対話をしている。
・「対話力」を磨くことで、自分の内側に起きていることを知り、自分はすでに満たされていること、幸せであることに気づくことができるのだ。
・それによって、セルフイメージは自然と高まっていく。

・自分は重要だというセルフイメージを持っている(自己重要感の高い)人は、クライアントが望んでいることを実現するために、自分が持っているスキルや知識をどのように提供したらよいかということに意識を集中できるが、自分はそれほど重要な存在ではないというセルフイメージを持っている(自己重要感が低い)人は、クライアントに気に入られたい、評価されたいという考えが先行してしまうため、しばしばセラピーがうまくいかないケースが発生する。
・セルフイメージ(自己重要感)を育むためには、
①愛されたい欲求
②自分を愛したい欲求
③人を愛したい欲求
という3段階のプロセスで育まれるとされている。
・①の「愛されたい欲求」の度合いは、誕生から6歳までの間に、親がどう関わるかで変わる。欲求が満たされていると、なにがあっても癒してくれる場所があるという安心した心の状態を維持できるため、いろいろな物事にチャレンジできる。そして、大人になってからは「愛されたい」「評価されたい」という欲求を、それほど求めなくなる。
・①〜③が順を追って進むことで、他者から愛されることで自分を愛せるようになり、他者を愛するようになる、という成長を遂げる。
そして、自己重要感が高まり、肯定的なセルフイメージを持つことができるのだ。
・このようにして、人の心は一生、成長を続ける。
※①〜③の詳細、セルフイメージ(自己重要感)を高めるために重要なことについての詳細は、本書をお読みください。

・本書では、「セラピスト10の勘違い」という序章から始まり、「なぜ心理学でセラピーの質が上がるのか?」「人はセルフイメージどおりに行動する」「クライアントが一瞬でリラックスする方法」「「対話力」がクライアントと自分を幸せにする」「セラピストとしてのあり方と目標設定」という章で構成されており、「「いい思い出」「いやな思い出」はイメージ次第で変わる」「相手を観察するポイント」「1つの経験があなたのすべてではない」「漠然とした目標は8つの視点で明確にする」「時代が求めている人との関わり方」など、クライアントに満足感をもたらし、「自分力」を上げるためのコミュニケーションのアドバイスが収録された内容となっている。

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