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神田裕子「自分が好きになる」心理アプローチ大全 最高の「考え方」

・本書は、カウンセリング歴30年の産業カウンセラーであり、「カウンセリング理論・演習」「メンタルヘルス」「コーチング」「アサーション」「アンガーマネジメント」等をテーマに年間300回以上講演する著者が、あなたの「生きづらさ」を明らかにし、「最高の自分」を手に入れるための14日のワーク+αを紹介した1冊。

・著者は26歳から専門学校や短期大学で教鞭を執っており、学生からさまざまなこと(彼氏や、親との関係、将来の夢など)を聞いており、中には深刻なケース(何かを食べ始めたらやめられず、食後に急激な後悔の念が襲い、トイレへ行って吐かずにはいられない方や、感情のコントロールが利かなくなり、リストカットしてしまう)の相談もあった。

・人は、人生を楽しく過ごしたいのに、辛い状況になるのは、気づいていない考え方のくせやマイナスの行動パターン、感情表現に特徴があるから。その特徴がゆるやかな場合は「個性」と呼ばれ、かなり歪みが強いと「パーソナリティ障害」と言って、とかくトラブルを起こしがちでいつも周りに迷惑をかけている"困ったちゃん"となってしまう。そうなるといちばん傷ついているのはその人自身なのかもしれない。

・本書では、ネガティブな考え方から離れられない「不幸ぐせ」に陥るのはどんな思考パターンでいる時なのか、モデルとなる人たちを追いながら【2週間で取り組む「14の扉」】を開いていく。その結果に向き合って、ご自身の持っている不幸ぐせパターンを発見すること。そしてそれをどう変えていったらよいのかを一緒に考えていく内容となっている。

・ひとつ目の扉に入る前にあなたの「きづく力」を確認する。どんなに心理テストにチャレンジし、また不幸ぐせについて学んだとしても、あなた自身に気づく能力がないと変わっていけない。不幸ぐせの最大の不幸は「気づく能力」が欠けていることかもしれないからだ。
・本書には【「問題に気づく力」チェックシート」】というものがあり、「原因分析力」「リスクマネジメント」「革新力」「リソース&スキル」「課題解決力」について判定する項目がある。また、【課題を見過ごす人の行動特性】についても紹介されており、
⒈他者認識力
⒉自己認識力
⒊状況認識力
など合計5つが紹介されている。
・高い点数の項目は放っておいても大丈夫だが、低い点数の場合、これらを日常で意識していくと、「気づく力」は高まる。
※【「問題に気づく力」チェックシート】、【課題を見過ごす人の行動特性】の詳細については本書をご覧ください。また、【ストレス思考&行動パターン・チェックリスト】も収録されているので、この項目も本書を読む前に、ぜひ実践してほしい。

・不幸ぐせにはいろいろなパターンがあり、本書では7パターン紹介されているが、それだけではない。ネガティブな思考や感情や行動、感情のパターンに合わせて、セルフチェンジの方法を変えていくことが成功の秘訣。

・本書では、「心の底にあるもの」「無意識のイメージ」「自分の鏡」「感情とは何か」「コミュニケーションと会話」「思い込みを外す」「あなたの価値観」「人間関係」「性格をつくる三要素」「あなたの目標」「深い自己分析」「バーンアウトシンドローム」「自己表現」「性格とは何か」「気持ちの整理」「性格とは何か」という1から14の扉が用意されており、各扉のワークやエクササイズを実践することにより、あなたの心に気づきが起こり、不幸ぐせが取れる仕組みになっている。

本書のワークやエクササイズを実践した時の解答は人それぞれであり、紋切り型の解答が用意されているわけではない。本書を通してその結果に向き合い、ご自身の持っている不幸ぐせパターンを発見し、それをどう変えていけばよいのかを考え、今後のより良い人生を切り開くきっかけになれば幸いです。

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