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上阪徹「企画書は10分で書きなさい」

・本書は、経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける人気ブックライターで企画の達人である著者が、企画をシンプルに考え、すばやく企画書に落とし込むメソッドについて紹介した1冊。

・企画書に苦手意識を持つことなく、すらすら書けるには、「企画とは何か」という本質の部分から理解し、考えてみることである。
・企画書をすばやく書くには、
◯どうやって企画をつくるのか
◯どんなふうに企画書をつくればいいのか
という2つを認識しておく必要がある、と著者は考えている。
・「企画」というものが理解できていれば、企画書はまったく怖いものではなくなるのだ。
・企画は、企画そのものが目的なのではない。何かを達成するために企画はあるのだ。この本質に気づいておくことで、ぐっと企画はラクに考えさせられるようになり、ハードル高く、捉える必要がなくなる。
・また、企画はデスクでウンウンうなって出てくるものではない、ということも、ぜひ知ってもらいたいとのこと。
・ヒントは自分の頭の中にあるものではなく、「外」にあるのだ。それをいかにつかみ、企画につなげていけるか、というのが企画づくりのポイントなのである。
・著者は、超一流の企画者たちを取材しているが、彼らはデスクでウンウンうなって企画を考えたりはしていない。外に出ていき、そこから発想するのだ。
※企画の概要についての詳細は本書をお読みください。

・著者は本書で、「メモを残せ」としつこく書いているが、その理由は、残したメモが、企画書の「素材」になっていくからだ。
・さまざまな考え(ターゲット・自分目線・相場観など)やアイディアが出てきても、メモに残していなければ、忘れてしまう。なぜなら、人間は忘れてしまう生き物だからだ。
・キーワードやヒント、アイディアはそのまま企画へと直結していく。そのまま企画になるかどうかは別にしても、企画につながっていく構成要素にすることができる。
・また、企画書で必要になる場合もある「具体的はアクション」(書籍の企画でいう、目次の内容など)になったり、それを考えるヒントになったりする。
・こういったものも、メモしていなければ、忘れてしまう。かといって四六時中、メモのことで頭をいっぱいにしておけ、というわけではないが、ほとんどの人が四六時中、スマホを手にしているはずなので、思いついたら、ささっとメモするくらいは大した負荷にならないはずであると著者は語る。
※その先に、「企画書の基本」についての解説があるが、詳細は本書をお読みください。

・本書では、「「企画は難しい」の呪縛を取り払うー企画とは何か?を理解する」「ゼロから考えなければ、企画はグッとラクにー企画はどうやってつくるのか」「デスクから離れると企画は考えやすくなるーいつでもどこでも「素材」は考えられる」など、合計6章で構成されており、「そもそも企画とは何か」「必要なのは、創造力よりも「想像力」」「やってはいけない独りよがりの企画とは」「企画書のタイトル、キャッチコピーの考え方」「企画の醍醐味とは」など、10分で企画を書くためのメソッドが紹介された内容となっている。

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