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樺沢紫苑「もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら」

・本書は、精神科医の樺沢紫苑氏の『学びを結果に変えるアウトプット大全』の内容を、結果を出さずに苦しみ、社畜ゾンビとなった青年がアウトプットを通じて成長していく物語としてマンガでわかりやすく解説した1冊。

アウトプットの事例

01 話す
・読んだもの、聞いたこと、体験したこと(例:読んだ本について語るなど)などを第三者(家族や友人など)に話すことをすれば、アウトプットの法則(2週間に3回使った情報は長期記憶される」をラクにクリアする。
・「感想を話す」ときのコツは、自分の意見をひとつでもいいので盛り込むこと。「自分がどう思い、どう感じたのか」。そこにあなたらしさが盛り込まれると、あなたの話に価値が生まれ、耳を傾けたくなるのだ。
・1週間でも「話す」アウトプットを続ければ、小さな結果、変化が得られる。

02 書く
・「書く」ことで、脳のスペースが生まれ、脳の中が整理・客観視できる。また、感情も整理できる。
・人間の記憶は、芋づるのように連続してつながっている。なので「ひとつの言葉」を書くことで、そこから次の言葉、イメージ、アイデアが連鎖していく。また、ストレス発散にもなる。混乱したときほど、書くことで脳は整理され、打開策にも自分で気付けるのだ。

09 ぼーっとする
・ぼーっとすることにより、デフォルト・モード・ネットワークが活性化する。この3つは、「脳のスタンバイ状態」であり、これからの自分の身に起こり得ることをシミュレーションしたり、自分の過去の経験や記憶を整理・統合している。今の自分が置かれている状況を分析し、イメージや記憶を想起しながら、脳内で準備を整えている。
・1日中、暇なく、脳に情報をインプットし続けていくと、脳は疲労する。スマホを手放し、時々ぼーっとする時間を意識的につくることによって、脳は休まり、デフォルト・モード・ネットワークが活発化し、「考えがまとまる」「解決法に気付く」といった、さまざまなアウトプット効果が得られるのだ。

11 (言葉で)表現する
・自分の「思い」や「感情」を表現できると、気分がスッキリする。表現には、自分の「考え」「思い」や「気持ち」を言葉(言語)で表現する「言語化」。そして、「笑う」「泣く」、身振りや手振り、態度であらわすなど、非言語的表現がある。言語化によって、「心」というとらえところのないものを、客観的につかむことができる。先ほど紹介した「話す」「書く」などのアウトプットのトレーニングをすることでら言語化能力が高まり、自己推察能力も高まる。
・日本人は人前で表現することが苦手。しかし、感情を表現することによって、苦しい気持ちがスッキリする。本当につらいときは涙を流してもいいのだ。

20 集中する
・1日の中でやるべきことが3つ以上ある人は、「すべきこと」「タスク」をTO DOリストとして、すべて書き出すべき。人間の脳は、同時に「3つ」の案件を処理するので手いっぱいといわれる。
※この脳の作業領域を、「ワーキングメモリ」という。
・TO DOリストをきちんと書き、終わった内容にチェックを入れることは「ミスを減らす」うえで大切な習慣。目の前の仕事に集中しら終わってから次に進むようにする。
※本書ではこれを「各個撃破」という。

・本書では、とあるIT企業に勤める28歳の青年が、「社内新規事業プロジェクト」の企画案が出せずに悩み、周囲からのプレッシャーに苛まれ、思考停止でモチベーションも湧かない「社畜ゾンビ」となってしまったが、ある清掃員との出会いがきっかけで少しずつ変化が起こる物語(マンガ)を通じて、アウトプットの大切さについて紹介した内容となっている。主なアウトプットの事例として、「雑談する」「打ち明ける」「教える」「気付きをメモする」「プレゼンする」「決断する」「情報発信する」など30の項目が掲載されている。

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