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精神科医 Tomy 「穏やかに生きる術 うつ病を経験した精神科医が教える、人生の悩みを消す練習帳」

・本書は、心療内科・精神科のクリニック院長として勤務する一方、38万フォロワー突破(2023年10月時点)のX(旧Twitter)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数の著者が、自身がうつ病にかかりながらも、経営する二つのクリニックを一人でやるという辛く苦しい状況のなかで、自分の気持ちを整理する方法を自分なりに考え、乗り越えたノウハウを「穏やかに生きる」ためのレッスンとしてまとめた1冊。

・人生にはいろんな出来事が起きるが、「大変なことであってもポジティブに受け流し、嬉しいことは純粋に喜ぶ」という風にできれば人生はハッピー一色といってもいいのではないかと著者は考えている。
・「何が起こるかより、どう感じるかの方がよっぽど大切」だからだ。つまり、「感情のコントロールが人生の鍵を握っている」のだ。
・感情には、
①時間がたてば落ち着く
②気を逸らせば落ち着く
③体調の影響を受ける
という3つの特性がある。
・どんな感情もずっと継続することはなく、ころころと変わっていく。
・喜怒哀楽などのシンプルな感情、あるいは嫉妬や自己肯定感などの複雑なものも必ずピークと底がある。
・また、感情は、状況や環境に応じて変化する。良いニュースを聞けば明るい気分になり、嫌なニュースを聞けば辛い気分になる。
・つまり感情だけが意固地になってこびりつくことはなぬ、外的な環境に応じてコロコロ変わるのだ。これは逆に言えば、状況や環境を意図的に変化させることで、感情を変えることができるというわけである。
※感情の特性の詳細ならびに、それを踏まえたうえで、感情をコントロールする方法が紹介されているが、それについては本書をお読みください。

・本書では「不安」との付き合い方についても触れられている。
・不安が起きない人はいない。「上手く付き合って物事を進められる人と、不安を表に出さない人」がいるだけである。
・不安にはさまざまなタイプがあり、何が不安かによって、対策方法も違ってくるので、まずは自分が抱える「不安」が何であるのか、しっかりと認識する必要がある。正体を認識することが不安の対策になるからだ。
・不安の全体像が把握できれば、よりラクに感じることができるようになる。際限のない不安の海から、全体を見渡せるプールに変えることがまず最初の第一歩なのだ。
※さまざまな不安のタイプとその対策について書かれているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「感情を味方につければ毎日はもっと楽しい」「自分を大切にする」「人の悩みはほぼ人間関係から」「仕事や職場のモヤモヤを解決する」「家族との関係を見つめ直す」「『試練のとき』をなんとかする」「穏やかに生きる人生の秘訣」という章で構成されており、どんな状況でも心の平穏を保つための23のレッスンが紹介された内容となっている。

苦しい時期に限らず、平常心な状況にいる人も、いつも穏やかに過ごすためにぜひ手にとってみてください!
※最近、人間関係でモヤっとする出来事もあり、この本で腑に落ちた箇所が何点かありました!何か心にざわついた時に読み返したいと思います!

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