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鈴木詩織、日本エニアグラム学会[共著]「おうちエニアグラム すれちがい親子承認メソッド」

・本書は、エニアグラムとコーチングを組み合わせた手法で、子どもたちが自分らしく、より良く生きるサポートをする親子向け受験コンサルタントの鈴木詩織氏と、日本に最初にエニアグラムを紹介する組織として設立された日本エニアグラム学会が、エニアグラムを読み解き、子どもの能力の伸ばし方、良好な親子関係を築くためのヒントが紹介された1冊。

・エニアグラムは、9つのタイプに分けられる「性格類型論」である。現在、複数の転職サイトで自分の特性や適性を見つけるヒントとして、個別指導の学習塾、社内の管理者研修などでも、人の特性にあわせたアプローチのヒントのためにエニアグラムが活用されている。

・エニアグラムでは、自分を理解することを出発点として、他者を理解し、人間関係や生き方をより望ましいものにすることを知る。
・親子関係でいえば、親と子どもの性格や特性、価値観、幸福感の違いを知り、信頼し合える親子関係になることを目的としている。

・子に特性があるように親にも特性があるので、そのためどうしても子どもとの相性は出てくる。
・子どもの言い分や感じていることが分かるために、まずは、自分の価値観は何かを知ること。自分の価値観がわかることで、自分は子どもになぜそのようになってほしいと思うのかが分かってくる。
・他方、子どもがなぜそうならないか(できないか)が分かるためには、「子どもの価値観は何か」を知ることが重要である。
・子どもの価値観がわかることで、子どもはなぜそうならないか(できないか)が分かってくる。
・つまり、自分と子どもが別人格であること、感じ考えていることが違うのだということが分かるのだ。

エニアグラムのタイプとその特徴(一部)
タイプ1
・タイプ1は通称「改革する人」と言われており、自分の置かれた状況をより良くするため、精いっぱいのエネルギーを自分自身とそれに関わるものに注ぎ込む。なぜなら!毎日調和の取れていない不協和音に満ちた生活体験をしていると感じるからだ。
・また、タイプ1は理想主義を抱き、けじめをつけるところがあるため、良心的で道徳的価値観を持って世の中を改革していく、自制心に富んだ努力家でもある。
・タイプ1の子どもは、他人からは「ちゃんとしてる」「ちゃんとできている」ように見えることでも、自分では完全ではないと思って自己批判をしがち。努力や振り返り(反省)をしながら、できていないことを克服しようとする。
・また、自分に厳しいだけでなく、ルールを守らない友人に対しても不満を抱え非難することがある。
・タイプ1の子どもは結果よりプロセスを大事に思うので、頑張っている様子をちゃんと見ていること、コツコツと努力をしたこと、やり終えるまでの途中の頑張りを認めることが励みになる。
・そして、このタイプの子へは、「ホントはどっちがいいの?」など、その子が思っていても口に出さないでいることを、引き出してあげることが必要。
・このように、タイプ1の子に必要なのは、信頼して「決定権」を持たせてくれる大人なのだ。
※タイプ2〜9の特徴、子どもの特性能力の伸ばし方の詳細は本書をお読みください。

本書は、「親子が分かり合えない理由」「エニアグラムの概要(タイプ1〜タイプ9)」「エニアグラムのタイプ別の子どもの特性ならびにその子たちの能力の伸ばし方」「親のエニアグラムのタイプの特徴と子どもと接するときに気をつけること」「エニアグラムを通じた親と子の接し方」など、エニアグラムの知恵を通じて、親子関係に悩む方々の助けとなる内容となっている。

また、巻末にはエニアグラムを使って親子のサポートをしてきた著者の鈴木詩織氏と、日本エニアグラム学会副理事長の内田智代氏による対談(エニアグラムを学んで良かったことなど)が収録されている。

私はタイプ3(達成する人)なのですが、書いていることに見事に当てはまってました(笑)

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