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最後に上を向いたのはいつですか?

冬の夜の透き通るような空気と冷たい風が頬に当たり鼻先と鼻の奥がツンとするのが好きだ。こんな夜は絶対に月が綺麗に見えるから。


お友達に「月が綺麗だからちょっと一緒に見に行こう」と誘うも「寒いから嫌だ」「窓から見れば?」とことごとく振られ、一人散歩がてら季節外れの月見。ほら、今日の月は綺麗だよ。

いつか「月が綺麗だから一緒に見に行こうよ」と言った時「ええなぁ、ついでに帰り肉まんも買うて帰ろか」って言ってくれた元彼っていい奴だったんだなぁと今気づきました。大事に出来なくてごめ〜ん!元気であれ!!!


こうやって自分の好きなものや綺麗なものを好きな人に伝えたい、教えたい、分け合いたいって思えるのって愛だと思うし、それを受け入れてくれるのも愛だと思うんですよね。私はわがままだから、同じ気持ちでいたいんですよ。同じものを同じくらい愛せる人が好きなんですよ。

でもそれを押し付けるのは違うと思うし、人それぞれ考え方はあるから、断った友達が好きじゃないとかではないです。極端に言えば、炎天下なのに「アリの行列があるから観にいこう!」なんて言われたら私は断りますし。でもまあ、少しは寄り添いたいので「もう少し涼しくなってから行かない?」と言うかもしれないけど。


月が綺麗だとか、これが美味しいとか、ここに行きたいとか、好きとか、素直に言える人って可愛いと思うし、素敵だなあって思うから私もそういう人でありたい。多分こういう人がいるだけで日常って少しだけ楽しくなると思う。1日1回ちょっとだけ楽しいことがあったら多分その日はいい日になると思ってるから。

今日の私のちょっとだけいいことは綺麗な月を観れたこと。それだけなんだけど、これだけなんだけど、たかがこれだけで今日はいい日だったなって思えてます。


明日もちょっとだけ楽しいこと見つけていい日にします。明日も晴れるから明日もきっと月が綺麗だよ。ぜひ見上げてみてください。上向く機会もそんなないと思うし、これを機会にぜひ。


それでは皆様、良い夢を。



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