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I'm a legal alien

ohh, I'm an alien, I'm a legal alien, I'm a English man in New York

Stingの "English Man in New York"という曲。サビの歌詞が印象的である。

Legal alienは「合法的に入国している外国人」、端的にいうと、「異邦人」なわけだが、この言葉の響きって面白い。

I’m a foreignerって言うのとも違う。これはイディオムなわけだけど、初めて聞いた時、異邦人だということを法的な宇宙人、異界から来たようなよそものって表すのが面白いと思った。

ついさっき観た映画「Brooklyn」とも重なる。

シアーシャローナン演じるアイルランド人の若い女性がニューヨークのブルックリンに渡る話。それも1950年代。

船はゆれるし、手紙は届くのに時間がかかる。どれだけ時代が変わって、連絡を取りたい人にすぐ取れるということが恵まれているのか気づかされる。

最初はそれこそlegal alienだったが少しずつ垢抜けていく主人公。閉じていた自分、新たな出会い。アイルランドに残された家族、田舎の狭い世界。新天地で支えてくれる人。

そうやって彼女は新しい世界に馴染んでいくわけだが、、という話。

これはアメリカへ行くことを、新しい世界でのことを、ポジティブに捉えた話。

アメリカが移民の国だというその特色、ダイバーシティは今も魅力的だけど、その年代に新天地に来た人たちの心境を考えさせられる。

今、私こそI’m a legal alienという心境。

イギリスに来て6ヶ月、自分はlegal alienであると思う経験はあるようで、なかった。どちらかというとforeigner(外国人)とかtemporary resident(一時的滞在者)という感覚。

日本がほとんどのイギリス人にとってオリエンタルで遠い国だという実感は話している中で湧くけれど。

この混乱する状況、医療システムや国の情勢、対応から非常時に思い知らされる自分はこの国の人間ではないのだという事実。

Sense of belonging(所属している、そこに根付いているという感覚)だけでは解決できない問題も多い。きっと移民の人たちはそういう思いをもっとするのだろう。彼女たちも、私たちもlegal alienだから。

でも、Stingの言うように強くいられるようにしたい。それで全てが解決するわけではないけれど。

Be yourself no matter what they say.

誰がなんと言おうと、自分らしくあれと。


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